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最終更新日時 2017-11-16
NEDO、大規模水素エネルギー利用システムの技術開発に着手
総合(行政・政治)カテゴリ:総合(行政・政治) 2015-06-10配信 |
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NEDOは6月9日、海外の未利用エネルギーを利用して水素を製造・貯蔵・輸送し、日本国内で利用する大規模な水素エネルギー利用システムの技術開発プロジェクトを開始すると発表しました。

今回のプロジェクトでは、クリーンな水素エネルギーの利用を大幅に拡大し、本格的な水素社会の実現を図るため、海外の未利用エネルギーによる水素製造、液化水素輸送等の大規模水素サプライチェーン構築のための技術、および水素を燃料とした発電システム技術の開発を行います。これは海外でも例のない世界に先駆けた技術開発です。

また、2020年に豪州など海外から日本へ水素を輸送し、水素発電等で利用するシステムを実証することで、2030年頃に商業ベースで大規模な水素エネルギー利用システムの確立を目指すとしています。

1.概要
NEDOは、WE-NET(World Energy Network:水素利用国際クリーンエネルギーシステム技術研究開発プロジェクト)を皮切りに、約30年間の国家プロジェクト等を経て水素エネルギー利用に向けた研究開発を推進してきました。2009年の家庭用燃料電池の商用化、2014年には燃料電池自動車の市場導入など、世界に先駆けて水素エネルギーの利活用に向けた取り組みを続けています。

近年、水素社会構築に向けて海外の未利用エネルギーを用いた水素の製造、日本への輸送という水素サプライチェーン構築に向けた一体的な取り組みへの必要性が高まっています。
このプロジェクトでは、NEDOの過去からの取り組みをベースとして、具体的な水素の安定的な供給システムを確立するために、世界に先駆けて、海外の未利用資源を活用した水素の製造・貯蔵・輸送、更には国内における水素エネルギーの利用までをチェーンとして構築するための技術開発を行うとともに、チェーンとしての運用技術の開発及び実証を行います。

さらに、水素のエネルギーとしての燃料電池に次ぐ新たな需要を創出し、利用を大幅に拡大するため、水素を燃料とするガスタービンを用いた発電システムの技術開発を行います。
2030年頃の水素大量利用時代を見据え、2020年には、豪州など海外から水素を輸送し、国内において水素発電等で利用する、大規模な水素利用システム技術を確立し、本格的な水素社会の実現を目指します。

2.採択テーマと助成予定先
<未利用褐炭由来水素大規模海上輸送サプライチェーン構築実証事業>
豪州の未利用エネルギーである褐炭を用いて水素を製造し、貯蔵・輸送・利用までが一体となった液化水素サプライチェーンの構築を目指します。その実現のために、本事業ではチェーンを構成する技術のうち、「〔1〕褐炭ガス化技術」、「〔2〕液化水素の長距離大量輸送技術」、「〔3〕液化水素荷役技術」の研究開発を実施します。
【助成予定先】 川崎重工業株式会社、岩谷産業株式会社、電源開発株式会社

<有機ケミカルハイドライド法による未利用エネルギー由来水素サプライチェーン実証>
未利用資源から製造した水素を、有機ケミカルハイドライド法により消費地まで輸送し、需要家に対し水素を供給するサプライチェーンの構築を目指します。本事業では、全体を第1期(約2年)と第2期(約4年)に分け、第1期においては水素サプライチェーンの運用に必要な基盤技術の検証のために、スケールアップ検討、触媒の耐久性検討、総合運用の検討等を実施します。第2期の実施内容については、その検討結果を踏まえて決定する予定です。
【助成予定先】 千代田化工建設株式会社

<水素CGS活用スマートコミュニティ技術開発事業>
水素を燃料とする1MW級ガスタービンを有する発電設備(水素CGS)を用いて、地域レベルでの「電気」「熱」のエネルギー効率利用を目指す新エネルギーシステム(統合型EMS)の技術開発・実証を行います。本事業では、水素・天然ガス混焼ガスタービンの燃焼安定性の検証、双方向蒸気融通技術の確立、統合型EMSの経済的運用モデルの確立に取り組みます。
【助成予定先】 株式会社大林組、川崎重工業株式会社

<低炭素社会実現に向けた水素・天然ガス混焼ガスタービン発電設備の研究開発>
既存の発電所に適用可能な天然ガス・水素混焼ガスタービンの燃焼器の研究開発を行い、水素混焼プラントの基本設計を確立します。安定的な天然ガス・水素混焼運転のために、燃焼解析の高度化、要素試験、単缶燃焼器実圧燃焼試験等に取組み、機器の改良設計・シミュレーション、水素混焼プラントの基本設計を行います。
【助成予定先】 三菱日立パワーシステムズ株式会社、三菱重工業株式会社


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