自動車ニュース
全国に先駆けたユニバーサルドライバー育成 東京無線タクシー (2/2)
地理とGPS無線講習
 最新の地図情報などをもとに、地理に関する教育も行っている。また、日々、無線による配車システムも高度化してきているため、研修向けに模擬配車システムを構築。教室にいながら実際の配車業務が体験できる、デモ機を使った実践的な講習も行っている。

タワーリーダー育成
 所属会社から推薦を受けた乗務員が対象。タクシーセンターのこれまでの違反や交通関連法律の違反について書類審査を通過し、さらに地理の試験に合格した乗務員のみが受講可能。これを受講した乗務員がタワーリーダーとして、重要なお得意先や大口利用者への配車、早朝の予約配車が優先的に行われる。ハイグレード車はタワーリーダーのみが乗務できる。
 その他、さらに上位の資格制度も用意しており、乗務員を指導者として育成する資格も用意している。

ユニバーサルドライバー教育
 全国に先駆けて始めた教育制度。昨年スタートし、車椅子などを用いた実践的内容の1日講習を、年に4回行うカリキュラム。バリアフリー法に基づき、高齢者や社会的弱者の送迎を行う。国土交通省が進めるユニバーサルタクシーの導入や高齢化社会などへ対応して行くために、全国福祉輸送サービス協会から教育機関としての認定を受けており、専門的な講習を行っている。
 これまでに3回の講習が終了。講師の育成にも取り組んでおり、自社で2名が講師資格を取得する予定だ。