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EVカーシェアリングのオートリブを運営するBollore (2/3)
自社で開発した電動バスと太陽光パネルが設置してあった。オートリブの運営事業は12年契約の委託事業。

 ボロレはフランス経済界にも強い力を持ち、サルコジ前大統領とも親密な関係にあることで知られる。2006年には無料日刊紙「ディレクト・ソワール」を創刊している。近年ではアフリカでの事業にも力点を置いているようだ。

Bollore'「Bluecar」

L.M.P

Bluecar( ブルーカー)に使用されるリチウムメタルポリマー電池(L.M.P)はボロレの子会社Batscapが製造する。
L.M.Pバッテリーの開発は1 5 年前よりE r g u é -Gabéricにあるボロレグループの製造リサーチセンターで行われていた。
コンデンサー製造に使用される超薄型押出フィルムに関する世界のリーディングメーカーとして地位を確立させ、その事業を専門子会社Batscapが引き継いだ。バッテリーマネージメントシステム(BMS)も同社が製造している。現在約1,500人の技術開発スタッフが働く。
L.M.Pバッテリーの容量は30 kWh。
バッテリーの開発には、15億ユーロかかったのだという。

Pininfarina
ブルーカーは2008 年のパリモーターショーで発表したコンセプトカー「Pininfarina B0」 をもとに作られた。
車体デザインは、2008年に契約を結んだイタリアのPininfarina(ピニンファリーナ)が行った。
デザイナーはPininfarinaSintesiと、フェラーリCaliforniaをデザインしたLowie Vermeersch が担当。
車体の製造は、イタリア北部のBairo でコンセプトカーなどの製造を手がける
Cecompが行っている。車載器についてはピニンファリーナとCecompで製造して
いる。

Spec
ブルーカーは4人乗りタイプで、ラゲッジスペースは350L。
ボディサイズは、全長3.65m、全幅1.70m、全高1.61m。シャシーはスティールとアルミ、ボディはアルミとA B S樹脂の併用で、車重は1120kgに収められている。
全車AT仕様で、0→ 60km/hの加速は6.3秒。
モーターの最高出力は50kWで、最高速度は130km/h。
家庭用充電器で6時間、急速充電器では2時間でフル充電が可能。5分間の充電
では25km走行できる。都市部での平均利用距離が40kmなのに対し、満充電での
航続距離は約250km。