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EVカーシェアリングのオートリブ、乗り捨てを実現 (2/2)
その方法は案外とアナログなものだ。アンバサダーが溜まった車両を運転して、空いているステーションに移動させる。行き場のない車はAuto Parkに一旦集められ、1日40〜100台を、独自のルールとオペレーションに基づいて配置するのだという。つまり人海戦術だ。

 パリでは、ヴェリブ の自転車をたくさん積んで走るトラックとスタッフをよく見かける。ヴェリブと同様にオートリブもまた、車両を移動させているのだ。
 オートリブは加盟しているイル・ド・フランス内でしか使用出来ない。エリアを出ようとしているブルーカーに対しては、オペレーターが警告する。
車両の管理が出来なくなるからだ。
 One Wayを実現するためには、日本でもエリアを限定しないと、車両の管理が出来ないだろう。東京都内限定、京都市限定といった利用なら機能するのではないだろうか?

貸出場所はいくつある?
 3月16日現在、イル・ド・フランスの47地域で、会員登録が出来るEspace(“ Ki osk:キオスク” の愛称で呼ばれている)が45カ所、貸出と返却を行うSt ati on(ステーション)が300カ所設置されている。これまで全Kioskに説明員が駐在していたが、休憩場所やトイレの確保などの問題もあり、今では整頓されているか?の確認作業のために巡回している。

 使用されるEVは“Blueca(r ブルーカー)”の愛称で呼ばれており、900台が設置済み。毎週新たなステーションが開設されており、夏までに1,200のステーションと1,700台のブルーカーを設置する目標だ。1ステーションにはブルーカーが4〜6台程設置されていて、充電器はEVの数だけ設置してある。

 日本のカーシェアリングとは違い、ステーションの駐車スペースは路上に設けられている。スペースはボロレが自治体から借りており、ちょうどバスの停留所のようなイメージだ。複数のステーションを固めて設置してあり、原則500m毎に設置する目標だ。実際にはだいたい100m毎(徒歩2分以内)に設置されている。

 オンライン予約は現在出来ないが、オンラインでの会員登録が5月15日から開始予定。電話での予約は可能だ。使用料金は、駐車代、電気代、保険代込みの価格だ。