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国際フロンティア産業メッセ 県内自動車関連企業2社が出展 (2/3)
 佐用自動車株式会社はその名の通り兵庫県佐用町に本拠を置き、先日の大雨災害では大変大きな被害を受けた。会社壁面の倒壊により地下の車庫スペースが一瞬のうちに2メートルの高さまで水没し、取り残されたクルマたちは、オイルとガソリンと泥の混じった匂いのなか、見るも無残な姿だと言う。ブースには義援金の募金箱を設置し、被害の大きさを語る写真パネルが展示された。

 「実は今、会社も大変なんですよ」そうに明るく気さく語るのは、佐用自動車の小林義明社長。

「今年7月に日本テレビ系鉄腕ダッシュ!の番組内で『排気ガス0、騒音0、そんな地球に優しい電動バイク!』と題し、レコロユーロが放送され特に注目が高まっています」と語り、同業の事業者からも『車検時の代車代わりや日頃の足と考えると非常に面白い』と、予約段階での受注が順調とのこと。一度の充電での巡航距離は約50kmと日常の足としては充分合格レベル、価格も20万円を切り原動機付バイクの水準まで近づいている。

 現在中国では規制の緩さから、日本に比べ多くの電動バイクが流通している事に関して、「あちらでは一台あたりの車重は約110kg程度。レコロユーロは、約90kgと国内設計段階で軽量化が進んでおり、今後もバッテリーの更なる軽量化を期待し、性能を含めた利便性のアップにつなぎたい」と語った。

 また、場内で行われたプレゼン会場で小林社長は、電気自動車の時代の訪れに言及。来場者に向け、長年の電気自動車への取り組みや、今秋に発売を予定される韓国製の電気自動車e-zone(イーゾーン)を紹介し、「航続巡航距離がどれだけ?というのは今後の問題じゃない。どれだけ気軽に充電できる施設を増やす事が出来るか?が今後の普及の鍵」と電気自動車普及上で重要な役割を果たす充電スタンドの設置を訴えた。

 イーゾーンは、車体販売価格約160万円程での販売を予定しており、国からの補助60万円と神戸市からの補助10万円が助成され、一般消費者は軽乗用車をしのぐ90万円台にて手にすることが出来る見込み。