自動車ニュース
AZAPA 誇れるのは高度な技術と豊かな発想力 (1/3)
 「made in Japan」の代表格として持ち前の技術で世界の市場を席巻してきた大手電機メーカーの経営不振を伝えるニュースが 相次いだ。グローバルな競争環境が、パラダイムシフトを感じ、変革を求めることを裏付けている。
 日本の高度経済成長を支えた、自動車産業でも競争は激化の一途を辿っている。そんな中、設立わずか 5 年目の企業が 自動車産業でグローバルに挑戦している。
 AZAPA は『人とクルマの調和』の実現を目指す企業で、『Brand new values for vehicle( クルマの新しい価値 )』をカ タチにすることを目標に掲げている。AZAPA の近藤 康弘 代表取締役社長&CEOへのインタビューを通じ、様々な視点から「クルマの新しい価値」と、その事業領域や可能性を紹介します。

AZAPA のオリーブに込められた 「世界平和への願い」
 我々の住む日本は実に豊かな国です。あまりそのことに気付いている人は少ないかもしれません。世界の7割は貧困層であり、1日中水を汲んだリ、靴が買えずに裸足、満足に食事もできず、教育も受けることもない。ユニセフなどから「24時間、生きられない赤ちゃんがいる」、衝撃的なフレーズが載っているレポートが毎月届きます。我々、豊かな国が、今、するべき事はなんだろう?
 日本の企業は、中国など「早期に利益還元される直接的な市場アプローチに企業リソースを集中」していないだろうか? つまり、現時点での短期的な利益にしか興味がなく、日本の最も得意である「技術」により市場を創るという長期的アプローチを、黙認しているように思います。もちろん、自動車市場などの製造業が日本を捨てず、今の雇用を守っている事は、素晴らしい事であることは間違いないのだが、それに甘えず将来へ継承する市場形成は、ベンチャーである我々が担うべきでしょう。

技術により市場を創る
 AZAPAは、世界の貧困層へ「仕事」を 創る為の会社になりたい!という強い想いがあり、平和の象徴を意味するオリーブのリーフを会社の象徴(ロゴ)にしています。我々の顧客である企業は、同じ想いを共感してくれている素晴らしい存在です。そして将来、我々の技術が無償で提供され、彼らに「仕事」を創ることは、単に義援金を募ることよりも、有意義であると信じています。AZAPAは、技術者が、仕事の創造、市場の形成、また、人間の進化を形成する重要な存在だと考えています。そうした想いは、きっと日本の豊かさを象徴すべく本質的な技術を構築し、我々の次の世代へ豊かさを継承することにつながるのではないでしょうか。
 技術は本来、人が真の豊かさを得るものでなければならず、技術は人のマインドを変化させ、生活まで変えてしまう恐れがあります。だからこそ、我々の技術は、世界の平和と豊かさへ貢献し、未来の子供たちへこの平和と豊かさを継承する必要があると考えています。