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EVバッテリーを遠隔制御  インテル・東京R&D

 インテルとEVの研究開発などを手がける東京アールアンドデー(東京都千代田区)は1月15日、クラウド・コンピューティング技術を利用してEVのバッテリーを遠隔操作し、バッテリー効率と経済性を向上させるソリューションを開発したと発表した。
 従来の遠隔モニタリングのソリューションを拡張。クラウド経由で収集・蓄積されたバッテリー情報や走行情報、GPS情報を分析し、車両のVCUやBMUに対して直接フィードバックすることで、タイムリーで効率的なメンテナンス制御を行う。一般家庭や公共交通機関で普及が進むEV、EVバスなどでのバッテリー効率、経済性向上に役立てる。
 また、両社では「次世代デジタル・サイネージのソリューション」を開発したことも発表。インテル製プロセッサーを搭載した車載端末を CANに無線接続し、GIS とクラウド・コンピューティング技術を使って、運行時の車両情報のモニタリングを実施。乗客向けには路線周辺情報の案内表示など、様々な情報をリアルタイムに表示することでサービス提供の充実を図る。
 なお、遠隔制御と次世代デジタル・サイネージのソリューションは、秋田県の「あきた EV バス実証コンソーシアム」が開発した中型電気バス「ELEMO−AKITA(えれも あきた)」に導入される予定。