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エネルギー回生システム開発    エナジー社

 パナソニックは2月8日、グループ会社のエナジー社(大阪府守口市)が、車載用ニッケル水素電池を活用したアイドリングストップ車向け「12Vエネルギー回生システム」を開発したと発表した。
 電装品やアシストモーターに回生エネルギーを供給でき、燃費が向上。変圧器を使わずに従来のアイドリングストップシステムに搭載できるニッケル水素電池を用いた。また、高温特性に優れ、エンジンルームにも設置できるほか、メインバッテリーの鉛電池の寿命延長にも役立つ。
 環境意識の高まりを背景に、自動車の燃費改善に向けてHEVといった環境対応車に加え、アイドリングストップ車の普及が拡大。アイドリングストップ車は、エンジン始動時だけでなくアイドリングストップ(エンジン停止)時もエアコンのファンなどの電力を全てバッテリー(鉛電池)から供給するため、バッテリーに大きな負荷がかかるという課題があった。「12V エネルギー回生システム」を搭載することで、こういった課題を解決する。