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受託事業の厳しさ再確認、24年度事業・決算を承認 兵バス協

 兵庫県バス協会(上杉雅彦会長)は4月26日、第1回理事会を開き、2012年度事業報告と同収支決算を審議、原案通り承認した。また、パソナロジコム(伊藤真人社長、神戸市中央区御幸通8−1−6神戸国際会館、(営)淡路市大磯1−1、貸切中型バス3台、マイクロバス1台)の入会と、津名観光(葉田茂明社長、淡路市志筑1398)、日本交通(澤志郎社長、尼崎市稲葉元町3−21−15)の退会を承認した。
 冒頭挨拶で上杉会長は「まことに厳しい話を申し上げます。昨日の神戸市バスの事故ですが、阪急バスが受託されております。思い起こすのは当社も6年前、9月、11月とたて続けに3件の重大事故(死亡)を惹起させた。いろいろと対応を考えた折、当時の専務が『私が辞めます』と身を引きました。関西では公営バスの受託は阪急バスと当方の神姫バスが一番多い。私は常に従業員に『2社の会社に責任がある』と申しており、この十字架を背負って頑張っているところです」と受託事業の厳しさに理解を求めた。
 小津正弘理事(阪急バス社長)は「バス待機場にバックで進入し、女性を死亡させるという一番してはならない事故を起こした。当社がこれまで取り組んできた安全対策も一瞬にして消えた思いです。委託の神戸市バス、そして同業者の皆さんに多大の迷惑をかけ、お詫び申し上げます。今後は社を挙げて基本をたたき込み、乗務員の安全意識の高揚に努めます」と再発防止を誓った。
 続いて、社内異動で退任した久須勇介理事(阪神バス前社長)に替わって福浦秀哉氏(同社長)が就任挨拶。今回、理事退任となる澤秀司氏(日本交通専務)は「兵庫のバス協会理事会は、公営交通、乗合、貸切の大小と日本のバスの縮図のようなところで、さまざまな事が分かり、また上杉会長からは日バスの委員会にも出席されて生の声が聞けて本当に良い勉強になった。本当に残念です」と謝辞を述べ、退任挨拶とした。