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世界初、スマホ連動の電動バイク   テラモーターズ

 テラモーターズ(東京都渋谷区)は7月10日、スマートフォンと連動機能を搭載した量産式電動バイク「A4000i」「A4000」を発表した。スマートフォンが搭載できる電動バイクは、欧州メーカーのコンセプトモデルでは存在していたものの、実製品として量産を開始するのは世界発。これまで「走る・止まる・曲がり」機能に限られていたスクーター分野で、新しいサービス提供が可能になる。2015年末までに、アジアを中心に全世界で10万台の販売を目指す。
 10日に発表した電動バイクは、オリジナルのリチウムバッテリーを搭載。東南アジアで普及している中国製などのバッテリーの約5倍の走行距離約5万キロの長寿命を実現した。従来のバッテリーと異なり、簡単に取り外すことができるため、家庭用の100Vコンセントで充電することができるようにした。
 完全日本設計の開発により、走行テストを繰り返し、品質と耐久性を徹底的に追求。加速の良さにもこだわり、急な坂道や2人乗り時でも力強い走りが可能となった。最高速度65km/h、登坂能力15°、定置走行65kmを実現し、従来の電動バイクにはない乗り心地が味わえる。燃費はガソリンバイクと比べて10分の1。毎日20km、5年間走行した場合、同じクラスのガソリンバイクと比較して約11万円のコストダウンが図れる。
 走行時の電力消費、バッテリー残量などの各種データをスマートフォン経由でクラウド上に作成できるのが最大の特徴。中長期的には新興国でビックデータを解析し、各種ビジネスに応用していく。