自動車ニュース
超小型モビリティを伊勢市に貸与  NTN

 NTNは10月1日、独自開発した「インホイールモータシステム」を搭載した2人乗り超小型モビリティを三重県伊勢市に貸与したと発表した。
 伊勢市の低炭素社会に向けた行動計画「おかげさまAction!〜住むひとも、来たひとも〜」に地元企業として参画。伊勢神宮の式年遷宮を機にEVの利用環境が整備されるのに合わせ、インホイールモータシステムを用いた超小型モビリティを提供。計5台の超小型モビリティを用意し、市の公用車や伊勢商工会議所や伊勢市観光協会などの協議会メンバー、観光モデルコースなどで利用もらう。
 9月30日に市役所で開かれた貸与式では、鈴木健一市長と伊勢市低炭素社会創造協議会の朴恵淑会長に超小型モビリティのキーが手渡された。鈴木市長は「今回の実証事業は、協議会を通じた企業連携の第一号であるとともに、1300年前から続く式年遷宮を迎える今年、伝統ある街、ここ伊勢から革新技術を発信できることをうれしく思う」と謝辞を述べた。
 超小型モビリティは前後に大人1人ずつ乗車(後席は子供2名乗車)可能で、市街地や観光地などでのより良い乗降性を重視した。後輪2輪内に組み込んだ独自開発のインホイールモータシステムで駆動するため、エンジンやトランスミッションなどの部品が不要になり、車両の小型化による取り回しのよさと広い室内空間を両立。狭い路地にある名所や旧跡へのアクセスに優れている。さらに、左右2輪の独立制御により、安定した駆動力が確保でき、走行安全性にも優れている。