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世界最小クラス4人乗り超小型EV『FOMMコンセプトOne』
式会社FOMM(本社:神奈川県川崎市、代表取締役:鶴巻日出夫)は、高効率インホイールモーター搭載の世界最小クラス4人乗り超小型電気自動車『FOMMコンセプトOne(フォム・コンセプト・ワン)』を開発した。
2013年より大同工業株式会社、日本特殊陶業株式会社とともに超小型電気自動車の開発を行い、2014年3月に開催されるバンコク国際モーターショーに同車を出品することとなった。現在、タイにおいて同車の製造・販売にむけた交渉を進めており、2015年10月からの販売開始を目指す。

『FOMM コンセプトOne』は「カプセルEV」をコンセプトに開発した世界最小クラスの4人乗り電気自動車で、全長2495mm、全幅1295mm、全高1550mm、車両重量460kg、両サイドにスライドドアを採用し、乗降時に余分なスペースを取らないよう設計している。一般的な原付ミニカー(全長2395mm、全幅1095mm、全高1500mm想定)にほぼ匹敵するサイズで4人乗りを実現している。。
FFインホイールモーターはダイレクト駆動方式で、無駄のない高効率で応答性の高い走りが期待できうr。また、FF(フロントモーターフロント駆動)レイアウトなので、回生エネルギーも回収しやすく、ガソリン換算燃料は96.7km/ℓになるという。さらに、インホイールモーターを用いることで、より多くのスペースを獲得しており、通常エンジンが装備される場所には、ステアリングや電送系の部品を配置し、車両を小型化することが可能となった。
また、操作には足を使わず全て手を使って操作する、バイクのハンドル式の操作系を採用している。そのためアクセルペダルがなく、ドライバー席を可能な限り前方へ移動させることが可能となっている。
バッテリーはカセット式バッテリーを採用。2個のバッテリーを直列配置したものを1セットとし、最大3セット搭載可能。その際の航続距離は市街地走行モード約100kmとなる。バッテリーは1セットずつ消費していくため、交換の手間が省け、家庭でも非常用電源として使用可能だ。また、カセット式バッテリーだけでなく、一般的な電気自動車同様、家庭用コンセントからも充電することもできる。

希望販売価格 100万円未満で、初年度目標販売台数 は5000台を目指す。