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マツダと住友商事、メキシコ合弁生産拠点「MMVO」開所式実施
マツダと住友商事は、本日、両社のメキシコ合衆国における合弁生産拠点「Mazda de Mexico Vehicle Operation」(以下、MMVO)が開所式を実施したと発表した。

MMVO は、マツダと住友商事の強みを生かした新たな協業事業として、成長著しいメキシコ合衆国の事業強化を目的に設立した。MMVOは、2014年1月に米国向け「Mazda3(日本名:マツダ アクセラ)の量産を開始し、順次中南米や欧州向け車両を生産する計画だ。なお生産能力は現在年間14万台で、今後「Mazda2(日本名:マツダ デミオ)」など生産車種を拡大し、2016年3月期に23万台まで引き上げる計画だ。

式典には、MMVO の江川 恵司社長をはじめとする従業員に加えて、マツダ、住友商事および取引先関係者、ならびに来賓としてメキシコ合衆国、グアナファト州、サラマンカ市などの要人を迎え、合計で約 600 名が出席し、同工場の開所を祝うスピーチや量産第 1 号車へのサインなどが行われた。

開所式であいさつしたマツダの山内孝 代表取締役会長は「本日、MMVO 開所式を迎えることができたのは多くの関係者の方々のご支援によるものであり、心より御礼申し上げます。MMVO は、良き企業市民としてメキシコ経済・自動車産業のさらなる発展に貢献すること、重要なグローバル戦略拠点としてマツダの構造
改革を成功に導き新たな歴史を築いていくこと、SKYACTIV 技術搭載車をより多くのお客様にお届けし地球環境保全に貢献することの 3 つの使命があります。これらの実現に向けて、引き続き全力を挙げて推進して
いくことをお約束します」と述べた。

また、住友商事の中村社長は「本日、計画通り順調に開所式を迎えることができたのは関係者のご尽力とご支援の賜であると、感動と感謝の気持ちで一杯です。MMVO の事業は、そこで働く従業員だけでなく、サラマンカ市、グアナフアト州、メキシコとそこで暮らす人々の暮らしを豊かにし、そこで作られた製品を購入した世界中のお客様が抱く夢を実現するものであることを確信しております。私どもはこれからもグアナフアト州と日本、メキシコと世界を結ぶ架け橋となれるよう、力を尽くしてまいります」と述べた。


■ MMVO の沿革
2011年9月:マツダと住友商事が合弁で MMVO を設立
2011年10月:MMVO の起工式を実施
2013年1月:MMVO の年間生産能力を2016年3月期に23万台(トヨタ車分含)への引き上げを公表
2014年1月:量産開始
2014年2月:MMVO の開所式を実施
2014年10月:エンジン機械加工工場稼働開始(予定)