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フォルクスワーゲンとアウディ、車両ネットにボーダフォンを採用
ボーダフォンは3月12日、ヨーロッパにおいてフォルクスワーゲンおよびアウディと、新たな契約を締結したことを発表した。2015年以降のアウディの新モデルに対し、車両コネクティビティの提供を開始する。

自動車業界向けに特別に開発された組み込み型SIMチップは、今後登場するアウディの新型車に搭載される。現在のアウディコネクトのポートフォリオは、WLANホットスポットならびに車載ナビゲーション、コミュニケーションおよびインフォテイメントサービスによって構成されている。2013年にアウディS3は、4G対応インフォテイメントシステムを統合するアウディの最初のモデルとして市場に投入された。これにより、ボーダフォンの顧客は車内でボーダフォン4Gネットワークへアクセスすることができる。アウディコネクトを搭載したS3は、ドイツで開催中の展示会であるCeBITのボーダフォンのブースにて展示されている。

SIMチップは、将来的に自動車へ広く搭載され、ボーダフォンネットワークとグローバルM2Mサービスプラットフォームを活用し、車両を運転中の顧客に対して、高速インターネットへのアクセスを提供することができる。SIMチップは、自動車業界の品質要件を満たすために特別に設計・開発されており、摂氏 -40° から +85° の温度で確実に機能するという。SIMのアクティベーションおよびサービスプロセスは、フォルクスワーゲングループの特定要件に基づきボーダフォンによって設計された。

自動車業界はM2M通信分野において既に中心的な役割を担っている。主な原動力の1つはEU全体で展開予定である、事故を起こした時に自動的に遭難信号を送信する「eCall」緊急通報システムだ。さらに、自動車に搭載された電子システムを介してオンライン情報サービス、音楽およびビデオへアクセスしたいと考えているエンドユーザーが増えている。これらの通信およびインターネットを利用したインフォテイメントサービスもまた、M2M通信分野における力強い成長を牽引している。