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パナ、センサーネットワーク向けマルチモード無線通信技術を開発
パナソニック株式会社は、人を介さずに機器同士が自律的にデータを送受信する「M2M(Machine to Machine)センサーネットワーク」[1]向けの無線通信技術を開発した。国や用途によって異なる方式、標準、規格(以下、無線通信モード)を、無線LSIで同時検出し、無線通信モード間のソフトウェアを共用化することで回路規模や信号処理量を削減し、小型・長時間駆動が可能な無線モジュールが構成でき、これにより機器接続の利便性を高め、センサーネットワーク用無線[2]の普及を加速し、安心・安全、快適・便利な社会の実現に貢献する。

機器をインターネットに接続する上で、国や地域毎に多くの異なる無線通信モードがある。今回の技術は無線通信モード毎に必要であった受信回路を一つに統合することで、周波数や規格を気にすることなく機器や設備同士を安定に無線接続することが可能となる。無線LSIのチップ面積を削減し、最大3モードに同時対応しながら、従来のシングルモード用無線受信部と同等サイズで約20年の電池駆動が可能な小型で省電力な無線通信モジュールが実現でき、無線規格や無線周波数帯に依存されない、多様な機器・設備への適用が可能となっている。

今回の開発は、総務省「マルチバンド・マルチモード対応センサー無線通信基盤技術の研究開発」成果の
一環で、開発成果を3月28日より東京大学先端科学技術研究センター内にあるICT実証フィールドで検証実験を開始する。