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日本ユニシス、クラウド型タクシー配車システムの稼働を開始
日本ユニシス株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長:黒川 茂、以下 日本ユニシス)と、豊栄交通岡崎株式会社(本社:愛知県岡崎市、代表取締役社長:酒井 多米秋、以下 豊栄交通岡崎)は、タクシー配車の仕組みをタブレットとクラウドで実現させた、クラウド型タクシー配車システム「smartaxi(スマートタクシー)」を、4月1日から稼働を開始した。

「smartaxi」は、汎用的で拡張性の高いタブレットとクラウドを利用し、タクシー配車の仕組みを実現するシステムで、利用者から一番近い車輌を自動的に検索し、短時間(最短3秒)で配車を行う。利用者は、電話で配車を待つ時間や、タクシーが到着するまでの時間が短くなり、利便性が向上する。一方タクシー事業者は、従来の専用無線のように独自の基地局を持つことなく、タブレットと配車センター用のパソコンを用意するだけで、効率的な配車を行うことが可能になり、少ない初期投資と短い導入期間でのサービス利用を実現しする。また利用料もタクシー台数による月額課金制のため、スモールスタートを希望するタクシー事業者や、タクシー所有台数が少ない事業者も安心して利用することができる。

豊栄交通は、タクシー無線のデジタル化が制度化された翌年の2004年2月に、デジタル無線による配車を実現していたが、営業エリアの異なるグループ会社である豊栄交通岡崎は、デジタル無線の導入は行っていたものの、他社と共同の配車センターを利用していた。今回、自社による配車を検討するにあたり、既存のシステムではコスト負担が大きく、オペレータの習熟期間も必要であるため、初期投資を抑えスピーディな導入を実現できるスマートタクシーの採用を決定した。

日本ユニシスは、2011年8月に「smartaxi」を提供開始し、顧客の要望に応じて新機能を追加してきた。昨年にはタクシー利用者向けのスマートフォンアプリも公開し、配車リクエストからタクシー車両への配車指示までの完全自動配車を実現している。今後もタブレットとクラウドの特徴である汎用性と拡張性を活かした新サービスを追加する予定だ。