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ブリヂストン、ロシアで乗用車用タイヤ新工場の鍬入れ式を実施
式会社ブリヂストンは、ロシアに新たに建設する乗用車用ラジアルタイヤ工場の建設予定地で、現地時間4月1日に鍬入れ式を実施した。

新工場は、2016年上期に生産を開始する。生産品目はロシア・CIS(Commonwealth of Independent States:独立国家共同体)市場向けのウィンタータイヤをはじめとする乗用車用ラジアルタイヤで、生産能力は2018年下期に日産約12,000本となる予定だ。

鍬入れ式には、工場建設地であるウリヤノフスク州のセルゲイ・モロゾフ州知事および連邦・州政府関係者、工業団地関係者、今回の新工場建設に協力している三菱商事株式会社(以下、三菱商事)をはじめとする関係者を招いた。
式典でははじめに同社代表取締役COO西海和久から挨拶があり「ロシア・CIS市場の需要の伸びに現地生産で対応し、高品質で安全な製品を提供することで、ロシアのモータリゼーションに貢献したい」と語った。続いて新工場の運営を担うBridgestone Tire Manufacturing C.I.S. LLC(以下、BMCIS)社長の谷川裕己が、今後の工場建設、事業立ち上げに対する意気込みを述べた後、参加者の皆様と意見交換を行い、親睦を深めた。

ロシア・CIS地域は、人口が約3億人にのぼる大きな市場で、新車販売も堅調に伸長しており、今後更なるタイヤ需要の伸びが見込まれる。その中で、今回の新工場は、現地での需要拡大に対応することを目的に建設されるもので、同社グループはこれまでにも小売チャネル網「Pole Position」の拡充など事業展開を進めてきたが、今回の新工場建設により、市場に近いところで商品を生産しタイムリーに提供する体制を実現するとのことだ。