自動車ニュース
新テレマティクスサービス「T-Connect」発表、トヨタ (2/2)
1.ドライバー向け音声対話型「エージェント」

・「エージェント」は、口頭でナビの目的地設定やニュース情報の検索、車両の取扱いに関する問合わせ等が可能な「音声対話サービス」に加え、走行履歴情報のビッグデータから車の行き先を予測。ルート上の事故、渋滞、天候、路面情報、更に、燃料の残量に応じた給油場所などを先読みして音声で案内する「先読み情報サービス」を提供する。あらかじめユーザーの嗜好を登録しておくと、予測ルート上に存在する好みのお店やイベント情報なども紹介する。
・「エージェント」の音声対話システムは、G-BOOKで好評の有人オペレーターサービスを自動化したロボットオペレーターサービス。ドライバー向けに開発されており、「○○道路沿いの蕎麦屋に行きたい」「今、やっている、駐車場のあるところを探して」等、高度な目的地検索にも対応。用件がうまく伝わらない場合、有人オペレーターに用件が転送される。


2.ナビにアプリが追加できる「Apps(アップス)」
・「Apps」は、走行データや車両データ等と連動するアプリを、T-Connectナビにダウンロードして利用できるサービス。「T-Connectアプリストア」には、ドライブアシスト(運転支援)、インフォテイメント(情報&娯楽)、コミュニケーション(交流)、ライフサポート(暮し)の4分野で様々なアプリが提供される。
・「TOVA(トーバ):Toyota Open Vehicle Architecture」と呼ぶ、オープンな開発環境が用意されており、アプリ開発希望者にはソフトウェア開発キットである「SDK : Software Development Kit」が提供される*1。開発したアプリは、トヨタの認証を経て、T-Connectアプリストアから一般ユーザーへ提供でき、必要であれば有償アプリ向けの課金システムも適用可能。


3.更に充実のオンラインケア
・オンラインケアでは、従来のG-BOOKの緊急通報サービスや渋滞回避ルート案内、地図データ更新等のサービスを継続して提供する。なお、プローブ交通情報サービスでは、本年秋より、従来の収集データに加えて、全国を縦走するトヨタの物流車両の走行データをリアルタイムに反映させることにより、更なる情報密度の拡充が図られる。


4.ナビにWi-Fiリンク機能を装備
・通信サービスをより手軽、かつ快適に利用できるように、T-Connectナビには、Wi-Fiリンク機能が標準装備。スマートフォン(以下、スマホ)や、スマホが無い場合でも、全国20万スポット以上の「au Wi-Fiスポット」を介してトヨタスマートセンターに接続し各種サービスを享受できる。
・従来の車載通信機DCMもオプションで装着可能。


5.携帯端末からも利用できる「T-Connectスマホアプリ」
・エージェントやオンラインケアのサービスは「T-Connectスマホアプリ」により、スマホからでも利用可能。また、T-ConnectナビとT-Connectスマホアプリを併用することで、マイカーの燃費、走行距離、目的地などの走行履歴データ等をスマホで管理できる「マイカーログ」や、駐車場で車を降りた後でも、最終目的地まで経路案内する「ラストワンマイル」など、更に充実したサービスが享受できる。
・その他、T-Connectスマホアプリには走行データや車両データ等と連動するスマホ専用のアプリが多数用意される。


(*1)トヨタアプリデベロッパーサイト
AppsおよびTOVAの詳細、利用者登録(法人に限る)はWeb上で「トヨタ デベロッパー」で検索、または、下記URLよりアクセス
https://developer-toyota.jp/developer/top
2014年6月18日(水)より開設