自動車ニュース
神戸運輸監理部 年度事業計画の発表 「縁の下の力持ちに」
 この4 月に新しく着任しました幹部職員をご紹介するとともに本年重点的に取り組む業務の予定についてご紹介をさせていただきたいと思います。まず、私どもの所管業務についてご説明させていただきます。私ども神戸運輸監理部は、兵庫県内の海自行政、海自に関する観光・物流・ 防災の企画行政、それと自動車行政を担当しております。他の地域を所管しております運輸局と少し立場は異なり特徴的な部分もありますので、そこを説明させていただきます。企画部門を含めて、海自行政は他の運輸局と同様に国の地方ブロック機関としての許認可権を持っております。自動車行政については、近畿運輸局の兵庫支局としての立場にあります。現在の経済状況ですが、誠実な企業の決算報告書で、おおむね好調な数字が出ているようです。兵庫県の経済状況についても、先日、日銀の神戸支店が発表したように、タンカーによっての足元の業況判断指数が6年ぶりにプラスに転じたそうで、遅ればせながら回復したようです。全国的に見ても消費税アップの影響も想定範囲に収まっており、今後も経済の好循環が実現することを期待しています。
まず、私ども行政サービスの主なお客様である、海事産業の業況について申し上げます。県内だけでなく、国内、国際マーケットにおいても多いわけですが、まず内航海運、フェリー等の国内物流につきましては、昨年秋ごろから好調に推移しています。県内の鋼材メーカーからの輸送においても、潜伏の不足も生じていると伺っています。また船員の不足も顕在しつつあるとのことです。次に国際海運についても底を抜け出し、船舶の供給者であります日本の造船業における昨年の輸出船契約実績が2600 万総トンを超え、最大の数字を記録しております。残念ながら県内の造船業は川崎重工さん1 社になってしまいましたが、舶用工業については生産高で全国の4 分の1 を占め、造船の受注を受けております。おそらく今年度後半以降において回復されると思います。次に港湾事業においてですが、円安による輸出増が期待されましたが、その一方で工場の海外移転もあり、輸出港として発展してきた神戸港の貨物取扱量の回復には、やや時間を有している状況だと思います。海外景気のさらなる回復と国際コンテナ港湾政策に基づく各種政策の効果を期待しています。
観光遊覧船等の状況については、昨年度堅調に推移してまいりました。今年は神戸港に入港予定の外国クルーズ船の数が過去最多の31 隻になるという明るい話題もございます。また、臨港地区でのさらなる賑わい観光の活性化を期待しています。私ども神戸運輸管理部の最大の任務は、当地域の海事クラスターのさらなる発展のお手伝いをすることだと考えています。その発展の基盤となる安全安心な輸送の確保という面で、各種検査、監査等の業務に着実に取り組んであります。
自動車部門につきまして、自動車登録検査あるいは自動車運送事業の安全確保、地域公共交通の確保・維持・管理に取り組んでいます。今年度も自治体、関係団体、事業者の方々と連携と強化を図りながら地域活性化に向けた取り組みを進めてまいりたいと思います。私たちの業務は普段世間の皆様の目に触れることの少ない縁の下の力持ちのようなものです。今後、国民の皆様の理解を得て広報活動は非常に重要なものだと考えています。私どもは発信に努めてまいりますので、引き続きご理解いただければと思います。