自動車ニュース
兵庫陸運部小林久詩氏 子供と高齢者の交通事故防止運動が基本
平素は国土交通行政、とりわけ運輸行政には格別なご理解とご協力をいただき、誠に有り難うございます。この場をお借りしまして、厚く御礼申し上げます。
我が国の自動車保有台数は8,000万台を超えて推移し、兵庫県下におきましても300万台を肥えました。
今や自動車は国民生活や経済活動に欠かせないものとして大きな役割を担っていますが、交通事故や環境問題等、克服しなければならない課題も山積しており、人と車の調和のとれた安全で快適なクルマ社会の構築が強く求められています。
本年3月3日未明に、北陸自動車道において発生した高速乗合バスの事故は2名が死亡、26名の重軽傷者を負う痛ましい事故が起こりました。原因は、事故発生前に運転者が意識を消失していたとされ、運転者の体調急変に伴うバス事故を防止するための対策を講じたところです。
また、平成 18 年に導入いたしました運輸安全マネジメントは、自動車運送事業の安全・安心の確保を図るべく、事業者自らが経営トップから現場まで一体となって安全管理体制を構築し、積極的に安全対策に取り組むことにより、事業者内に安全思想の普及・浸透を図るものであり、今後更なる運輸安全マネジメント制度の充実にも積極的に取り組んでまいります。
兵庫陸運部と致しましても、安全の確保は何よりも優先して取り組むべき最重要課題と位置づけ、積極的に取り組んで参りますので、今後ともご協力を頂きますようお願い致します。
さて、今年も9月21日(日)から9月30日(火)までの10日間、全国一斉に「秋の交通安全運動」が実施されます。
秋の交通安全運動では、次代を担う子供のかけがえのない命を社会全体で交通事故から守ることが重要であるにもかかわらず、通学中の児童が死傷する交通事故が発生するなど、依然として道路において子供が危険にさらされていること、また、高齢者の交通事故死者数が交通事故死者数全体の半数以上を占め、その減少が強く求められていることから、これらの交通事故情勢に的確に対処するため、「子供と高齢者の交通事故防止」を運動の基本としています。
秋の交通安全運動の期間中には、兵庫陸運部におきましても自動車運送事業者や自動車整備事業者に対する監査や査察等を実施するとともに、不正改造車や整備不良車などの保安基準不適合者の排除を目的とした街頭検査等を行うなどして、交通事故防止活動に積極的に取り組んでまいります。
最後に、皆様におかれましても交通ルールを遵守していただくとともに、環境に優しい運転、適切な整備点検を心がけ、交通事故防止に取り組んで頂きますようお願い致します。