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トヨタ、普通充電インフラの普及に向けた実証実験を実施 愛知
 トヨタ自動車(株)は、今回愛知県の4自治体(刈谷市・豊田市・豊橋市・長久手市)及び2企業((株)豊田自動織機・ユニー(株))と共同で、2012年度、2013年度に引き続き同県内で2014年11月1日から2015年3月15日までの間、プラグインハイブリッド車(PHV)や電気自動車(EV)などの電気利用車両用の普通充電器(以下、充電器)の利用に関する実証実験を行う。

 2014年度は、これまでの商業施設や観光施設・宿泊施設に加え、地域の文化施設や福祉施設等の公共施設(中山間地を含む)を対象とし、さらに、昨年度の実証実験を踏まえ、充電器の利用実績が多い商業施設には複数台設置するなど、最適な充電器の設置場所・基数や利用のしやすさ等について調査・検証を行い、設置活動を支援する。
 今回実証実験で使用する充電器は、新たに設置した43基(一部補助金対象外含む)に昨年度までに設置した充電器を加え計147基になる。期間中、本実証実験の周知と充電器の利用促進のため、充電器の位置情報を掲載したパンフレットの配布や、実証実験に参加する自治体の施設等にポスターを掲示する。

 主な取り組み事項は以下のとおり。

各施設に設置された充電器の曜日・時間帯別の利用状況(充電回数、充電時間)を一元的に把握することで、利用者ニーズから見た充電器の設置や運用方法に関するあるべき姿を検証する。
中山間地域のドライブスポット(市の所有施設)に充電器を設置し、電欠懸念の払拭による新規ユーザーの増加の有無など貢献度を検証する。
充電器の利用実績が多い商業施設には充電器を複数台設置し、利用状況の変化や電力ピーク時におけるピークカット等エネルギーマネジメントの必要性を検証する。
 なお、本実証実験は愛知県の「新あいち創造研究開発補助金」*1の2014年度補助対象事業として採択されており、補助金は最適な充電器の設置場所や運用方法についての調査・検証の支援に充てられる。

*1 愛知県が産業空洞化に対応するため、「産業空洞化対策減税基金」を原資として創設し、次世代自動車や航空宇宙など、将来の成長が見込まれる分野において、企業などが行う研究開発・実証実験を支援する補助制度