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兵タ協 輸送の安全確保講習会を開催
兵庫県タクシー協会(吉川 紀興会長)は6日、神戸市中央区のラッセホールで「輸送の安全確保講習会」を開催、神戸・阪神地区事業者ら約90名が出席した。
講演に先立って、熊渕秀夫事故防止・サービス委員長の「安全輸送は事業の大切な命題。講習を役立てて頂きたい」との閉会の辞に続き、吉川会長は「安全輸送は、日ごろの取り組みが大事。乗務員の高齢化でその健康管理が重要です。そして安全意識をどう高めていくか、意識改革と思う」と挨拶。
講師の海北裕一・兵庫陸運部主席運輸企画専門官は、近運局の平成25年度監査と処分結果、同26年度の監査方針を説明。また健康起因による事故結果を示して「健康起因の事故報告では、その80%が生活習慣病といわれる。日頃の乗務員の健康管理が重要」と健康チェックをもとめた。また最近の薬物使用運転による事故発生について「兵庫県では危険ドラッグの販売、使用を制限する条例が成立したところです。薬物使用による事故防止については、日ごろから乗務員とコミュニケーションを取り、何かおかしいと思ったらヒヤリングをして観察して頂きたい」と注意喚起した。
桑原岳志・同運輸企画専門官は「事業用自動車総合安全プラン2009のフォローアップ」と題して講演、10年間(平成20年〜同30年)でグリーンナンバー事故数半減、飲酒運転ゼロの取り組みについて、これまでの重要施策に加え、更なる取り組み強化を述べ協力をもとめた。
中井一智・同運輸企画専門官は「事故防止等安全対策マニュアル〜運輸安全マネジメントの確立に向けて」と題して講演、行政処分の悪質・重大な法令違反の厳格化(平成26年1月1日適用)などを説明してコンプライアンスの徹底をもとめた。なお同講習会は、14日姫路市でも開催した。