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マツダ、タイの新トランスミッション工場で量産開始

マツダは、タイ王国チョンブリ県に建設した新工場「Mazda Powertrain Manufacturing (Thailand) Co., Ltd.」(以下、MPMT)で、トランスミッションの量産を本日開始したと発表-した。

今回、MPMTで生産を開始した新型自動変速機「SKYACTIV-DRIVE」は、「走る歓び」と「優れた環境・安全性能」を両立するマツダの新世代技術「SKYACTIV技術」の一つで、40万基規模の年間生産能力を擁するMPMTの稼働により、マツダの「SKYACTIV-DRIVE」のグローバル年間生産能力は、防府工場(山口県防府市)のトランスミッション工場と合わせて約154万基となる。なお、MPMTで生産するトランスミッションは、タイのオートアライアンス(タイランド)を含むグローバル生産拠点で、新型「Mazda2」(日本名:デミオ)、新型「Mazda3」(日本名:アクセラ)や「マツダ CX-5」などに搭載される。

量産開始にあたり、川上 英範(かわかみ ひでのり)MPMT社長兼CEOは、「これまでに30名を超える現地エンジニアおよび管理監督者をMPMTからマツダの防府工場および本社工場に派遣するなど、高品質なユニットの生産に向けて取り組んでまいりました。この度の量産開始により、日本と同等のクオリティを持つ新型自動変速機『SKYACTIV-DRIVE』をグローバルに供給できる生産体制が構築でき、大変うれしく思います。今後も、タイの自動車産業を支えリードする人材を育成し、タイの方々と共に、タイ経済の発展に貢献できるよう取り組んでまいります」と述べた。

マツダは、2012年2月に発表した「構造改革プラン」の中で重要施策の一つとして掲げた「グローバル生産体制の再構築」を着実に推進しており、今回のMPMTでのトランスミッション量産開始もその一環と位置付けている。また、マツダは、SKYACTIV技術を搭載した車両の導入も進めており、2016年3月期にはマツダ車に占めるSKYACTIV技術搭載車の比率が85%以上となる見通しとなっている。