自動車ニュース
「目に見える活動を展開」兵庫県交通安全協会
兵庫県交通安全協会 会長 瀧川 博司

あけましておめでとうございます。
皆様方におかれましては、ご家族とともに輝かしい新春をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。
平素は、交通安全協会の運営はもとより、四季の交通安全運動をはじめ、各地域や職域などにおける各種交通安全活動に多大なるご尽力をいただいておりますことに厚くお礼を申し上げます。

さて、昨年の県内における交通事故情勢は、4年連続して人身事故の発生件数及び負傷者数は減少しており、これもひとえに兵庫県警察、関係機関・団体および地域、職域等の皆様方が一丸となり様々な交通安全活動を実践された結果であり、そのご努力に対し深甚なる敬意を表する次第であります。
しかしながら、死者数を見てみますと、昨年の10月中旬以降年末にかけて急増し、200人近くの方々の尊い命が失われ、なかでも高齢者の方が半数以上を占めるなど依然として厳しい情勢にあります。

一方、交通ルール・マナー違反による自転車利用、危険ドラッグ使用運転、未だ後を絶たない飲酒運転など悪質・危険な運転者による事故も多く発生しております。
このような交通情勢を踏まえ、当協会と致しましては、高齢者事故の抑止を最重要課題と位置づけ、県警察のご指導と関係機関・団体等のご協力をいただきながら、地域及び交通安全ボランティアの方々と一体となって、各種の事故防止キャンペーンや複合商業施設等でのイベントなど「目に見える活動」を展開し、交通安全の重要性を訴えてまいります。
高齢者の方々には、安全意識の向上を図るため、シルバードライビングスクールなど体験型安全教室の開催、ホッとあんしん訪問、反射材用品の普及・促進を積極的に展開してまいります。
また、自転車を利用する方々には、兵庫県が自転車への保険加入を義務づける「自転車安全利用条例」の制定を目指すなか、自転車シミュレーターを活用した参加・体験・実践型の交通安全教育の推進や自転車保険への加入促進に積極的に取り組んでまいります。

県協会の運営や事業活動につきましては、協会を取り巻く厳しい情勢に対応するために、引き続き組織体制の強化や財政支出の抑制施策を継続するとともに、「安全で快適な交通社会の実現」を目指し、職員一同が交通安全協会の「存在感を高める活動」や組織づくりに一層の努力をしてまいる所存でございます。
また、協会の運営基盤であります会員拡大につきましては、各運転免許更新センターにおいて更新者の皆さまに、協会が担う社会的役割と存在意義をご理解していただく活動を積極的に推進し、会員の拡大を図ってまいります。
どうか皆さまにおかれましては、協会に対しましてより一層のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

年頭にあたり、皆様方の益々のご健勝とご多幸を祈念申し上げまして、ご挨拶とさせて頂きます。