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近畿運輸局、第8回事故防止セミナー開催
第8回自動車事故防止セミナー(近畿運輸局主催・近畿陸運協会後援)が2月12日、大阪市中央区のドーンセンターで開かれた。主催者挨拶で土屋知省局長は「管内事故死者数は541人(対前58人減)と依然として500人超の死者で、65歳以上の高齢事故件数は全体の53%と増加傾向にある。

国交省では事業者用自動車事故の組織的、構造的問題の解決に向け高度な分析、客観性と効果性のある防止策の提言に努めている。バス事業では、高速ツアーバスの再発防止の施策を講じている。タクシーは供給過剰を解決しての防止策、トラックは繁忙期における自家用トラックの有償運送など弾力的な運用にも努めている。近畿運輸局では独自にグリーンナンバーセフティプラン2010を決め30年までに死者、人身事故の半減をめざしている。中間の20年は目標達成が難しく、来年度もホロアップ会議で担当者協議し取り組む。今回は最近注目されている健康に起因する事故(危険ドラ使用禁止の健康管理等)をテーマに開催、ひとつでも多く持ち帰って下さい」と一層の防止推進に協力をもとめた。

講演は、小林豊氏(国交省自動車局安全政策課長)が「事業用自動車の事故防止策等」、一杉正仁氏(滋賀医科大学社会医学講座教授)が「健康起因事故の実態と効果的予防策の実践」、鎌倉武史氏(大阪府警交通部高速道路警察中隊長)が「大阪府下の交通事故発生状況」について講演した。

また事業者の取り組み防止事例について、清水克之氏(京都バス(株)(取)運輸部長)が「健康管理」について、山田英樹氏(山田運輸(株)社長)が「健康管理と安全への取り組み」について述べた。寺崎隆弘氏(近畿原生局麻薬部調査総務課長)が「薬物乱用のおそろしさ」について講演した。参加者約400人。