自動車ニュース
富士通、文部科学大臣科学技術賞を受賞 (1/2)
富士通研究所、富士通テン、ソシオネクストは4月7日、文部科学省が主催する「平成27年度科学技術分野の文部科学大臣表彰」において、「車の周囲を3次元的に見せる全周囲立体モニタ技術の開発」で科学技術賞(開発部門)を受賞しました。また、富士通研究所は、「エレクトロニクス実装用電子セラミック材料とプロセスの研究」で科学技術賞(研究部門)を受賞しました。

[科学技術賞] 開発部門
この部門では、我が国の社会、経済、国民生活の発展向上などに寄与し、実際に利活用されている画期的な研究開発、もしくは、発明を行った人が対象です。

受賞者 : 清水誠也(ソシオネクスト 戦略営業統括部)
水谷政美(富士通研究所 応用研究センター 自動車研究所 イノベーションマネージャー)
河合 淳(富士通研究所 メディア処理研究所 主任研究員)
鶴田 徹(富士通研究所 メディア処理研究所 プロジェクトディレクター)
山田 浩(富士通テン 先行開発企画部 主査)
案件名 : 「車の周囲を3次元的に見せる全周囲立体モニタ技術の開発」
従来の車両周辺の合成映像の視野は2〜3メートルと限定的であったため、より広い視野で死角なく表示できる技術が強く求められていました。本開発では、従来製品の技術とは異なり、3次元グラフィックス処理技術を用いる斬新なアプローチによって、4台の車載カメラの映像から、車両周辺だけでなく遠景まで含む広範囲の状況を、360度、立体感のある全周囲立体映像として合成し、ドライバーが見たい方向から自由に滑らかに視点を動かしながら表示できる「全周囲立体モニタ技術」を確立し、実用化しました。本技術により、従来製品では実現不可能な広い視野と周囲の物体の視認性向上が実現でき、また周囲の物体と車両の関係を適切な視点位置から分かりやすく表示することが可能になりました。