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姫路駅前バスターミナルの完成式典開催 (1/2)
姫路市が平成23年から進めているJR姫路駅前道路のトランジットモール化に合わせ、この程バスターミナルが完成、3月29日、姫路市、神姫バス(株)共催で完成記念式典、祝賀会が開かれた。

式典で石見利勝市長は「待望の姫路駅北駅前バスターミナル、完成いたしました。これで姫路駅の全体が出来上がる。城を臨み、時を感じ、人が交流するおもてなし広場、こういうコンセプトで整備をして参りました。この上には、ターミナルスクエアも作っていただき、本当に姫路駅前が見違えるようになりました。関係者の皆様、ご協力いただいた皆様に感謝を申し上げます。姫路市は、大量輸送交通で姫路まで来て、車は一番近くの駅で停めるというパーク・アンド・ライドを更に推進して参ります。たくさんの観光客が来ていただき賑わうことを期待します」と主催者挨拶。

来賓の松本剛明・衆議院議員は「私事ではございますが、この姫路駅の北側で17年間毎週街頭演説をしております。姫路市民にとってバスが大変大きな足としての役割を果たしているということも実感をいたしております。是非これからも市民のために姫路市、神姫バスさんが親密な連携のもと、また国も県もご協力いただいて不断の努力を重ねていただく中で、更にいっそう市民に親しまれるものにしていただきますようお願いを申し上げます」と。

続いて吉本知之・兵庫県副知事が「昭和48年に姫路駅の事業を進めようという基本構想が練られ、このような形になってきた。姫路の人たちの団結力と情熱がこのように繋がっているのではないかと思います。時を同じくして姫路城がリニューアルオープンいたしました。この賑わいを姫路全体、県全体に広めていく、これもまた大きな課題であります。この課題を解決するひとつの大きなキーがこのバスターミナルであり、有効に機能的に使っていくことが必要でしょう。播磨人、姫路人であれば必ず成果を果たしていただけるものと確信しております。地方創生の先駆者になっていただき、姫路市がますます発展していきますことをご祈念申し上げます。」と祝辞。

そして土屋知省・近畿運輸局長は「駅前広場、バスターミナルは公共交通機関を最大限に使おうということでバスは走っておりますが、一般車両がないことで非常にスムーズに流れていると感じます。目の前に姫路城が見えることは都市の景観としてもすばらしい。工事期間は普段登れない足の不自由な方でも登れるバリアフリーの試みもされました。これに対し国土交通省の大臣の表彰もありました。非常に先駆的な取組みをされています。昨年は訪日外国人客が1千3百人を超えていましたが、政府は2020年オリンピック、パラリンピックに向けて2千万人にしようと目標にしております。今後も様々な取組みを進めてまいりますのでご協力のほどよろしくお願いいたします」と完成を祝すとともに観光振興にも協力を求めた。

バスターミナル整備の建設事業者の花束贈呈の後、上杉雅彦・神姫バス(株)代表取締役会長は「主催者を代表して一言お礼を申し上げます。このバスターミナルの開業をもって姫路市が計画しているキャスティ21計画のエントランスゾーンが完成することになります。まさに国際観光都市姫路、世界遺産姫路を擁するこの街にとってふさわしい玄関が完成することになりました。関係者のみなさまに心からお礼を申し上げたいと思います。姫路は古くから交通の要所として栄えてきた町であります。現在ではJRの在来線、新幹線、バス、タクシー、これらが一箇所に集中しております。一日にご利用されるお客様は16万人、全国でも有数の交通の結節点になっております。

今回のこの新たな装いのバスターミナルは従来のターミナルの約2倍広さがあります。発着しますバスが22系統、一日の本数が1800本、地方都市にしては本当に多くのバスが発着しています。一日のご利用が3万5千人。ここを基点に姫路内の北播磨、中播磨、東播磨、西播磨、各方面への路線が延びて参ります。さらに高速バス、空港リムジンバス等々市民、県民の足としての拠点になるものとおもっております。

加えて利用者サービスとしては従来からやっておりますICカード、さらにはPC・ケータイから時間とか運賃が検索できますナビ、それに加えてバスロケーションシステム、これを地方都市にしては先駆けて使用して参ります。このようにいろんな形で一人でも多くの方に便利に乗っていただけるよう私どもはこれからも一生懸命やって参りたいと思います。最後になりますけれどもこのような立派な施設を作っていただいて、神姫バスといたしましては、何をさておいても、お客さまを安全かつ快適にお送りする、このことが最大の使命であります。これを肝に銘じまして関係者一同頑張って参りますのでこれからもよろしくお願いいたします」と決意を述べて主催者祝辞とした。

完成したバスターミナルで主催者、来賓によるテープカット、整備が完了したバスのりばから切原慎治・神姫バス姫路営業所長の「出発進行」の号令で出席者に見送られバスが発車した。