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BASF、自動車塗料向け顔料を拡充
BASFは6月11日、自動車塗料向け顔料の拡充を発表しました。

自動車用塗料メーカーは、最高レベルの耐候性、魅力的な色彩、さらには水系・溶剤系両塗料システムにおける優れた加工性を持つ顔料を求めています。 BASF (本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)では、さまざまな高性能顔料を提供することで、これらのお客様のニーズに応えています。そして今回、高彩度インダンスレン顔料 Paliogen ® Blue (パリオゲン・ブルー) EH 1900 ( L 6400 ) 、光輝顔料 Lumina Royal Magenta ( ルミナロイヤル・マゼンタ ) EH 5000 ( 4803 H ) の発売を開始し、ポートフォリオを拡充しました 。

Paliogen ® Blue ( パリオゲン・ブルー ) EH 1900 ( L 6400 ) は、彩度の高い赤味の青色を出すことを可能にするとともに、さまざまな光輝顔料と組み合わせることもできます。 BASF の自動車用塗料顔料・マーケティングのヘッドである トム・ランディット は次のように述べています。「パリオゲン・ブルー EH 1900 はお客様に多くの利点をもたらします。水系・溶剤系塗料の両システムにおいて使用可能であり、優れた性能を示します。この製品は優れた耐候性を有しているだけでなく、しばしばインダンスレン顔料で問題となる“ブリード”を抑えるという点でも傑出しています。顔料粒子が他の塗膜へ移行しない為、より優れたオーバーコート性を得ることができます。さらに、ルミナロイヤル・ブルー 6803 H やルミナロイヤル・アクア 7803 H と組み合わせることで、デザイン面に大きな可能性をもたらすと考えます。」

○ルミナロイヤル・マゼンタ EH 5000 ( 4803 H ) が可能にする新たなデザイン

塗料メーカーは、さまざまな色域の顔料を使用して、今までにないデザインを作り出そうとしています。新たに光輝顔料ルミナロイヤル・マゼンタ EH 5000 ( 4803 H ) が加わったことで、 BASF は自動車用塗料における赤味の青から赤色領域に、新たなデザインの選択肢を提供できるようになりました。

粒度分布が最適に制御されている為、すべての視角において彩度の高い塗色設計が可能です。「ルミナロイヤル・マゼンタが登場したことで、ルミナロイヤル・シリーズの色域が広がりました。非常に色鮮やかなこれらのパール顔料を使用することで、緑味の青からカッパーオレンジの色域における塗色設計の自由度が広がります」と トム・ランディット は述べています。

これまで BASF はアクア、ブルー、インディゴ、カッパーを市場へ投入しており、ルミナロイヤル・マゼンタは BASF のルミナロイヤル・シリーズにおける 5 番目のカラーとなります。

○色鮮やかなイルガジン ® コスモレイ・オレンジ L 2950 が、世界的なオレンジ系塗色のトレンドをサポート

近年、欧州市場においては高彩度オレンジ顔料イルガジン ® コスモレイ・オレンジ L 2950 が定着してきました。そして今回、その他の大陸での化学品登録も完了したため、世界各地の最重要市場で使用可能となりました。塗料メーカーはこの顔料を用いて、オレンジから赤色域において魅力的なデザインを生み出すことができるようになります。高性能ジケトピロロピロール( DPP )顔料は、高彩度、高耐候性を有する顔料です。

イルガジンコスモレイ・オレンジ L 2950 は透明度が高く、光輝顔料や他の有色顔料と組み合わせて使用するのに適しています。塗料の粘性や耐移行性に悪影響をもたらすこと無く、水系・溶剤系塗料で使用することが可能です。