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ダイハツ、「コペン」のDRESSパーツを共同開発
ストラタシス・ジャパン(以下ストラタシス)とダイハツは6月22日、3DプリンターによるコペンのDRESSパーツを共同開発し、市販化に向けた検討を発表しました。

今回、デザイン開発したDRESSパーツは、3Dプリンターメーカーの「ストラタシス」と、自動車メーカーの「ダイハツ」に加え、有限会社 znugdesign(ツナグデザイン)の根津 孝太氏、アーティストであり3DクリエイターのSUN JUNJIE(ソン・ジュンジェ)」氏による共同開発となります。コペンのDRESS−FORMATIONの考え方をさらに広げる、自分らしいクルマの表現方法の一つとして、バンパーやエンブレム周りを加飾するためのDRESSパーツ「EffectSkin」を開発しました。

EffectSkinは、アルゴリズムを利用して、お客様自身が世界に一つのDRESSパーツをデザインし、その3次元データをもとに、3Dプリンターで実際に商品とする「DDM(ダイレクト・デジタル・マニュファクチャリング)」となります。

【それぞれの役割】
<ダイハツ工業>
骨格+樹脂外板構造の新型コペンで実現した「DRESS−FORMATION」のさらなる拡が
りを実現すべく、外板などの図面情報をサードパーティに公開していました。

<ストラタシス・ジャパン>
3Dプリンターの性能向上などにより様々な素材の加工が可能となる中で、個人のお客様が3Dプリンターを身近に感じられるモノの提供を模索し、ダイハツとの連携を通じて、気軽に自動車の外板部品をカスタマイズできるパーツ製作への取組みに着手しました。今後、お客様がデザインしたDRESSパーツのデータをもとに、商品化へ向けた同社3DプリンターによるDDM(ダイレクト・デジタル・マニュファクチャリング)によるパーツ製作を担当しました。

<SUN JUNJIE>
ダイハツとストラタシスの取組みについて、3Dクリエイターとして参画します。
アルゴリズミックデザインを用いて視覚的なエフェクトを再現し、DRESSパーツをデザインしました。今後、市販化に向け、パラメトリックモデル※を公開し、お客様自身が世界に一つの自分だけのDRESSパーツをデザインすることを可能にします。
※:3D モデルを数値(パラメーター)によって定義し、数値を操作することでユーザーがデザインのバリエーションを作成できる

<根津 孝太>
新型コペンの開発段階からアドバイザーとして参画。今回のプロジェクトでは、異なる業種同士のコラボレーションによる相乗効果を狙い、プロジェクト推進を行いました。

なお、今回共同開発したDRESSパーツは6月24日〜26日に東京ビッグサイトで実施される「設計・製造ソリューション展」のストラタシスブース(ブース番号:東4-49)で展示し、25日には、同ブース内にてSUN氏と根津氏による開発ストーリーなどのトークショーが行われます。