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トヨタ、生活支援ロボットの共同研究
トヨタは7月16日、障がい者や高齢者などの家庭内での自立生活をアシストする生活支援ロボット(以下、HSR*1)の早期実用化を目指し、複数の研究機関等と連携して技術開発を推進する仕組みである「HSR開発コミュニティ」の発足を表明しました。

「HSR開発コミュニティ」の加盟機関は、トヨタが貸与するHSRを使って、障がい者や高齢者などの生活支援を想定したロボットの機能向上のための技術開発を推進します。ソフトウェアやノウハウなど研究開発の成果を「HSR開発コミュニティ」で共有し、加盟機関が利用できるようにすることで、技術開発の加速を図っていきます。また、トヨタは、研究開発の成果を検証する実証実験の協力先を紹介するなど、加盟機関による実証実験の推進も支援していく予定です。

「HSR開発コミュニティ」は、これまでHSRの共同研究を実施してきた研究機関の数機関と共に、9月を目途に活動を開始する予定です。さらに、10機関程度を公募し、2016年4月以降、規模を拡大する計画でとのことです。なお、同日より、第1回「HSR開発コミュニティ公募」*2を開始します。

HSRは、小回りの利く円筒型の小型・軽量ボディに格納できるアームを備えることにより、「床の上の物を拾う」「棚から物を取ってくる」などの仕事ができるロボットである。2012年の発表以降、障がい者や介護福祉関係者等の評価を踏まえて改良を重ねてきた。研究用として貸与を開始する新型HSRは、機能性、安全性、研究開発や実証実験における運用性等を向上させている。