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兵ト協 平成27年度交通事故防止大会
兵庫県トラック協会(福永征秀会長)は11月13日、兵庫県トラック総合会館にて平成27年度交通事故防止大会を開催した。

藤井和重・兵ト協会副会長は「本年の全国トラックドライバー・コンテストでは、兵庫県から出場の3名の選手全員が入賞しました。過去に例のない快挙です。これを期に、交通安全で事故の無い兵庫県という意識を広めていきます。年末の繁忙期を迎える前に、各事業者には絶対に事故を起こさないことを肝に銘じていただきたい」と挨拶。
 
大塚啓次・兵庫陸運部長は「国土交通省としても、北陸自動車道の教訓を踏まえて事業用自動車運転者の健康管理マニュアルの改定を行いました。事業用自動車総合安全プラン2009の中間見直しを行い、危険ドラッグ等薬物使用に対する条項を盛り込みました。今後も交通事故削減に向けて、警察等関係機関との協力を進めて参ります」と来賓挨拶した。

森健市・兵庫県警察本部交通部交通企画課警部は兵庫県下での交通事故情勢について説明。車両相互の事故の場合、事業用トラックは追突事故が圧倒的に多いことを明らかにした他、自転車対車両の事故の場合は、左折時の事故が多いことを報告した。

続いて、萩原正吾・全日本トラック協会交通・環境部長が講演し、「事業用自動車総合安全プラン2009」の取り組み状況について説明した。図を用いて実際の事故状況を再現し、交差点を右左折する際の、自転車・歩行者やオートバイの動きに注意を促した。

その後、青年部協議会の川口浩樹・副会長、奥野友和・副会長により、平成27年度交通事故防止大会宣言の読み上げが行われた。宣言の中では、総合安全プラン達成が厳しい現状を認めつつも、事業者自身が「安全が何よりも最優先される」ことを改めて認識し、厳しい経営環境であってもトラック業界の社会的使命である輸送の安全確保のため、経営者・管理者・トラックドライバーが三位一体となり、1.交差点での事故防止(右左折時の安全確認) 2.追突事故防止(車間距離確保と制限速度遵守) 3.自分の存在を知らせて事故防止(薄暮時での早めのライト点灯) ―の徹底と、ハード・ソフトの両面からあらゆる安全対策を実施し、交通事故ゼロに向かって鋭意取り組む事故防止宣言を全会一致で宣言を採択し、「ガンバロウ!」のシュプレヒコールで確認した。