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地域公共交通活性化シンポジウムin関西
近畿運輸局(天谷直昭局長)は12月11日、プリムローズ大阪で「地域公共交通活性化シンポジウムin関西」を開催、「明石市TacoバスPDCAによる100万人までの軌跡」を阿江良朗氏(明石市土木交通部交通政策室)が、「岐阜市の地域公共交通の取組みについて」を青木保親氏(岐阜市企画部交通総合政策審議監)が、「鉄道駅とまちづくり」を奥野雅弘氏(阪急電鉄(株)交通事業本部都市計画部部長)が、「北条鉄道(株)再生の取り組み」を佐伯武彦氏(北条鉄道(株)(取)副社長)がそれぞれ講演した。

阿江氏は、平成18年4月に運行開始した明石市のコミュニティバスが年間100万人の利用者を達成した軌跡を述べ、PDCAサイクルによる利便性向上と利用促進の展開や、地域限定でなく交通体系との位置づけのマネジメントを重要と報告。
青木氏は岐阜市の地域公共交通網再編計画、バスネットワークの主要施策、BRT導入の効果、市民意識の醸成について述べた。

奥野氏は、鉄道の周辺開発、新駅整備と街づくり、地域連携による街づくり実例を示しつつ、活性化を報告した。

佐伯氏は、第3セクターの鉄道活性化の具体事例を示し、地域を支える鉄道への沿線住民の支援、事業者としての働きかけを熱弁した。

これら講演者と阿部竜矢・近運局交通政策部長をパネリストに、土井健司・大阪大学大学院工学研究科教授をコーディネーターに「みんなで使おう公共交通」をテーマにパネルディスカッションが開かれた。