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コンチネンタル、米企業から3Dフラッシュライダー事業を買収
コンチネンタルは3月3日(現地時間)、ドイツ・リンダウにて、米国・Advanced Scientific Concepts社(ASC)から高解像度3D フラッシュライダー事業を取得することを発表しました。このテクノロジーは、将来型のソリューションとして既存の運転者支援システム(ADAS)製品ポートフォリオを補完し、高度自動運転や完全自動運転の実現に必要となる周辺センサー群に組み込まれる見通しです。

高解像度3Dフラッシュライダー技術の大きな利点は、リアルタイムの画像認識と周辺環境認識を同時に実現できることにあります。より詳細に、正確に車両周囲の視界を実現し、昼夜問わず、悪天候下でも堅牢な性能を発揮します。コンチネンタルは、環境認識の最適化や車両周囲の区分化のために、車両の周囲を検知するさまざまなセンサー類を開発しています。

先進運転者支援システム(ADAS)事業部を統括するカール・ハウプト(Karl Haupt)氏は次のように説明します。「自動運転レベルを安全に高めていくには、幅広い環境センサー類が必要です。コンチネンタルは、これまでにレーダー類、カメラ、そしてデータ融合の分野で能力を発揮してまいりました。自動運転の開発において、業界リーダーの地位を高めるためには、高解像度3Dフラッシュライダーを製品群に加えることが非常に重要だと考えています。」

事業統合にあたり、大半がエンジニアであるASCの従業員はコンチネンタルのシャシー&セーフティー部門ADAS事業部に加わり、カリフォルニア州サンタバーバラにビジネスセグメントの本部を構えることになります。新製品群の責任者はアーナード・ラガンドレ(Arnaud Lagandré)です。長期的に本技術エリアで100名超のエンジニア組織へと成長する見込みです。買収価格については非公表です。