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トヨタ、マイクロソフトと情報集約、活用の新会社を米国に設立
トヨタはマイクロソフト コーポレーション(以下、マイクロソフト)と共同で今年1月、市場での車両から得られる情報の集約と解析、およびその結果の商品開発への反映を目的とした新会社「Toyota Connected, Inc.」(以下、TC)を、米国テキサス州プレイノに設立しました。4月4日に発表しました。
 
新会社は、トヨタのIT事業会社であるトヨタメディアサービス(株)とマイクロソフトの合弁会社であり、車載通信機(DCM : データ・コミュニケーション・モジュール)が装着されたトヨタ車、レクサス車から得られる様々な情報を集約するトヨタ・ビッグデータ・センター(以下、TBDC)の運用と、もっといいクルマづくりに向けたビッグデータの研究、活用を行います。

TCは、新しい北米トヨタの拠点となるプレイノに位置し、TBDCの管理や活用、サービスなどのトヨタの取り組みを集約することで、もっといいクルマづくりのための最先端のデータ解析をおこなうとともに、状況に応じた「つながる」サービスをお客様に提供します。

また、新会社は従来からのトヨタとマイクロソフトとの協力関係の上に成り立っており、マイクロソフトのクラウドプラットフォーム「Azure」を採用するほか、マイクロソフトの技術者が、データ解析やモバイル技術などの広いエリアでTCの業務をサポートします。

TCの事業範囲はお客様第一の考えのもと、車載サービスやテレマティクスのほか、クルマと家やIoTの接続、パーソナライズ化、健康と安全、クルマのスマートシティへの統合、関係会社への様々なサービス、フリートサービスなどに及ぶ予定。TRI*における研究など、現在行われている人工知能やロボット研究へもサポートを行います。

トヨタが製品群ごとのカンパニー制に移行する中、TCは、つながる技術とデータサイエンス分野のグローバルな発展に向けて設立され、会長にはトヨタの専務役員である友山茂樹が、社長兼CEO(最高経営責任者)には、北米トヨタのチーフ・インフォメーション・オフィサーであるザック・ヒックス(Zack Hicks)が就任しています。