自動車ニュース
交通安全協会「財政基盤を確立して存在感ある協会へ」
兵庫県交通安全協会(瀧川博司会長)は3月25日、パレス神戸(神戸市中央区)で第8回定例理事会を開き、新年度の事業計画や収支予算案を審議し決定した。

開会にあたり瀧川会長が挨拶。「昨年は県下で、交通事故により171名の方々が亡くなられた。昨年比11名減少の過去最少ではあるが、それでも多くの方々が亡くなっている。また最近は大型バスによる事故が市井の注目を集めている。交通安全に向けた更なる対策は依然として必要である。交通事故はいつどのような原因で発生するかも分からないところに、その対策の難しさや困難さがある。今後も交通事故を一件でも減少させる努力をする。今年の当協会運営にあたって、目標とする方向性は三つある。一つ目は『財政の確立と足腰の強い組織づくり』だ。今年は県から受託している事業が最終年度を迎え、平成29年度には競争入札を迎える。どれ一つとして撤退は許されない。県民自転車保険は、現在のところ加入件数が7万3千件余となっているが、目標としている件数にまだ至っていない。県内の小中学校や自治会にパンフレットを配布して周知活動に努める。4月1日からは姫路優良・高齢運転者免許更新センターが開設される。二つ目は『存在感のある交通安全協会づくり』だ。関係機関・団体と共同のキャンペーンやイベントを数多く開催することで、交通安全に不可欠な団体として、協会への理解と協力を仰ぐことができるようにする。最後に三つ目は『地域交通安全協会との連携』で、地域協会は、活動の基盤である入会員の減少により、財務状況が厳しい。当協会では創意工夫した勧誘活動によって入会率上昇に向けた一層の努力を行う。職員の対応いかんで入会率も上下するので、職員のご指導方もお願いしたい」と交通安全協会の現状について説明し、今年度の事業運営の目標を述べた。

会長挨拶の後は、平成28年度事業計画(案)・収支予算(案)の審議に移り、原案どおり承認した。

また、これとは別に、「ひょうごのけんみん自転車保険」の運用状況と、姫路優良・高齢運転者免許更新センターの開設について、事務局から説明があった。自転車保険については、平成28年度版パンフレットを、いち早く小中学校や自転車販売店、自治会などに配布することで、周知活動の徹底を図る。平成28年度4月以降の補償開始契約では、掛け金をそのままに賠償責任金額を現状の5千万円から1億円に増額とする。