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兵庫県タクシー事業協同組合、次期会長推薦は大久保氏一人
兵庫県タクシー事業協同組合(以下、兵協)の枝松七郎理事長は、玉田研治・松岡睦生両副理事長と大久保昌彦・キクヤ交通社長と共に、5月6日に兵協会館で記者会見を行い、次期兵庫県タクシー協会会長候補に大久保氏を推薦することに決定したと発表した。

会見で枝松理事長は「去る3月15日の兵タ協理事会で吉川現会長が辞意表明された。それを受けて、大きな問題と思い、私と玉田、松岡両副理事長と3人で西神交通を訪れ、吉川氏に真意を尋ねたところ、その場でも辞意を表明された。そこで我々はキクヤ交通の大久保社長に(会長)立候補をお願いしたところ、心よく応諾頂いた。しかしその後吉川会長から『辞意を保留してくれ』との連絡を受けた。吉川氏は2度も辞意を表明してまた保留を伝えてきた。兵協の組織として4月26日に緊急理事会を開き、次期兵タ協会長候補について協議したところ、大久保社長を次期会長候補にすることに賛成6票、棄権2票で決議することとなった。兵協として会長候補と推薦するのは1名であり、次期会長候補に推薦するのは大久保氏だけであります」と経緯と決定を説明した。

兵協の推薦を受け、会長立候補の大久保氏は「3月下旬、兵協三役より立候補の打診があった。それが決断の理由で、その後吉川現会長とも数回に及ぶ話の中で、意志表示がはっきりしない苛立ちを感じた。そしてタクシー業界にとって最も深刻な局面になるであろうこれからの2年間、この人(吉川氏)には(会長を)託せないと考えるに至った。これからの2年間は大きな決断、判断が迫られる問題は山積している。もっと組織としてスピードアップした決断が(トップには)求められると考える。私と青田兵タ協副会長を交えた3者での話し合いで、私は(立候補の決意を)はっきり申し上げたが、吉川会長は『一晩考えさせてくれ』と言うにとどまった。私もこの業界で40年近く過ごして、難しい時期だが愛着のある業界のため、最後の頑張りをしてみようと決断した。自信はあります。吉川市も続投宣言されました。選挙となるが、会員事業者に一つの選択肢を提供したと思って頂ければと思う」と決意を述べた。

また大久保氏は、会長として何をしていくかについて「選挙前に私と吉川氏とを立候補者として意見陳述の場を設けて頂けるのを望むところです」と締めくくった。