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交通安全功労者等表彰式─兵庫県交通安全協会
兵庫県交通安全協会(瀧川博司会長)は9月9日、楠公会館で平成28年度交通安全功労者等表彰式を開催した。

瀧川会長は受賞者に地域での交通安全への功労と活躍に敬意と感謝を述べた後「県下の交通事情は、昨年は人身の死者、負傷者、件数も減少したものの死者のうち高齢者が54%を占め、子供と高齢者対策が課題。また自転車の安全利用に関する条例が昨年4月制定され、当協会は自転車保険の加入促進と広報・啓発を推進しているところです。一人ひとりの尊い命とくらしに深く関わる交通の安全が確保され県民の生活がより一層平穏で快適になりますように祈念します」と挨拶。

続いて出口弘也・兵庫県警交通部長は、県下の交通事故情勢について述べ「昨日現在の交通事故死は94人(昨年同期マイナス19人)で、また飲酒事故は93件、うち死亡は4件です。さらに本県のシートベルト着用率は全国平均を下回っており、必要性の浸透がしていない状況です。21日から始まる秋の全国交通安全運動での協力、支援をよろしくお願い申し上げます」と。

また来賓の藤本実・兵庫陸運部長は「事業用自動車の経営トップから現場まで一体となった安全意識の高揚と運行安全の指導を展開しているところ。事業所の立ち入り監査や街頭での整備不良、不正改造車の検査等や日常の点検整備の啓蒙にも努めているところです」と事故防止への取り組みについて述べ祝辞とした。

表彰では、交通安全功労者として27人を代表して浅井正順氏(西宮安協)に、同功労団体として奥野運輸産業(株)、鴻池商運(株)、(株)原タクシーら19団体を代表して兵庫トヨタ自動車(株)(葺合安協)に感謝状(県警本部長、県安協会長連盟)が贈られた。また優良運転金賞表彰(同連名)は受賞者472人を代表して出席の首藤享氏(たつの安協)らに、同銀賞は代表の柳原智子氏(三田安協)に贈られ、県下で269人が受賞した。

優良交通従業員表彰(同連名)は電鉄関係を代表して馬木克典氏(山陽電鉄(株))と、トラック関係の丸山一城氏(旭陸運倉庫(株))ら16人が受賞した。協力団体感謝状は、関西工業(株)ら10団体に授与された。そのほか近畿交通栄誉賞、交通栄誉章「線十字章」の表彰伝達も行われた。