自動車ニュース
年頭所感─兵庫県交通共済協同組合 理事長 北野穰
新年明けましておめでとうございます。

皆様方には、平成29年の新春をお健やかにお迎えになられたこととお慶び申し上げます。

平素から組合事業の運営に格別なご支援・ご鞭撻を賜りまして、心から厚くお礼申し上げます。

さて、最近の我が国経済は、成長戦略実現に向けた政策の効果や一部企業の収益の向上で回復基調にあると伝えられるものの、実感として消費の低迷、企業の設備投資の慎重さもあり依然として本格的な景気回復の状況にはありません。

トラック運送業界にありましては、ドライバー不足は引き続き深刻化しており、輸送の安全対策、環境対策の強化などに係るコスト増加による適正運賃への転嫁が進展していない中で、労働環境改善に向けた取り組みが検討されているところですが、事業経営は依然として厳しさを増しています。

一方、損害保険業界においては、掛金の見直し、新商品の提供など大きな変動の動きもあり熾烈な契約獲得競争が続いていますが、本年も引き続き厳しい事業運営が想定されます。

また、当共済組合は、中小企業等協同組合法に対応しながら、「相互扶助」の理念の基に、「事故防止」・「被害者救済」に積極的取り組み組合員の事業繁栄の一助となるよう努めると共に、本年も三本柱のキーワード「役に立つ共済」「信頼される共済」「顔の見える身近な共済」の実践を積極的に推進してまいります。

次に、平成28年10月末現在における契約車両数は、全ての共済種別において順調に推移しています。

一方、事故受理状況は、前年に比して全ての種別で事故件数は減少しています。中でも対人事故における傷害者の数は大きく減少している現状にあります。
組合員の皆様におかれましては、なお一層「交通事故防止」にご尽力を賜りますようお願い申し上げます。

また、平成28年度上半期の収支状況は、大事故が比較的少なかったことなど、前年同期以上の利益を確保することができました。

当共済では、「交通事故防止」が生命線であります。そのため、事故防止機器の導入助成、安全運転体験施設の利用補助、事故防止セミナー及び個別講習会の開催、事故情報の提供などを実施し事故防止に取組んでいますが、本年も格別なご支援・ご協力を賜りますよう重ねてお願い申し上げます。

結びにあたりまして、組合員各位の事業のご繁栄とご家族の皆様方のご健勝・ご多幸を心からご祈念申し上げ、新年のご挨拶といたします。