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労務講座開く
兵庫県タクシー協会(吉川紀興会長)は2月17日、兵庫県教育会館で労務講座を開いた。
開会で吉川会長は「今の時代は色々なところから助成金が出るので、これを活用して欲しい」と挨拶。

講演は浅野友晴・特定社会保険労務士が「雇用関係助成金制度」について行った。

今回紹介された助成金については
(1)高年齢者活用促進コース:高年齢者の就労機会を拡大、また雇用管理制度の見直しや導入、健康診断の実施などの雇用環境を整備することによって、かかった経費の2/3若しくは1年以上雇用されている60歳以上の雇用保険被保険者数×20万円の低い方。
(2)高年齢者無期雇用転換コース:50歳以上かつ定年未満の有機契約労働者を無期雇用に転換、高年齢者雇用推進者を選任し、雇用管理に関する措置を実施するなどで対象労働者1人につき50万円(1年10人迄)の助成金。
(3)職場定着支援助成金:「魅力ある職場づくり」を目的として1、評価・処遇制度 2、研修制度 3、健康づくり制度 4、メンター制度などを実施することで、各制度につき10万円の助成、また離職率軽減により別途60万円が支給される。

他にも、自社の女性の活躍促進に関する数値目標および取り組みを達成した場合に30万円の女性活躍加速化助成金や、有期契約労働者であることなどの他、対象労働者の週所定労働時間を5時間以上延長し、新たに社会保険に適用するなどで1人あたり20万円のキャリアアップ助成金が紹介された。

助成金の支給用件は1、雇用保険適用事業所であること 2、労働保険料を納付していること 3、会社都合での退職がないこと 4、各種法定帳簿を作成・保管していること 5、対象者が雇用保険に加入していること 6、社会保険に加入していること−などがある。

質疑応答で吉川会長は「離職率軽減における助成金で、被保険者数が増えたことによって離職率が減った場合はどうなるのか」と質問。

これに対し浅野社労士は「離職率の計算時に昨年より減っていればもらえます」と回答した。