自動車ニュース
アプリ配車のお披露目会
京都市や国土交通省近畿運輸局、京都タクシー協会などから成る訪日外国人向けタクシー認定制度実施実験実行委員会は、インバウンド、身障者を対象としたフォーリンフレンドリータクシーの配車アプリ『全国タクシー』のお披露目会を3月1日京都市下京区の東本願寺で行った。

アプリの実演で、外国人観光客がアプリを使用して配車要望をすると、瞬時に乗務員のアプリに直接連絡が届き、要望があったことを知らせた。その後、乗務員が英語で接客を行い、タクシーに観光客を乗せた。アプリ自体は英語、中国語、韓国語に対応しており、乗車は乗務員が個別に対応する。
なお、従来の配車システムでは基地局に情報が流れて、そこから配車する流れであったが、今回のフォーリンフレンドリータクシーでは乗務員の携帯電話に直接連絡が届くことによって、スムーズな配車が可能となっている。

三重野真代・京都市産業観光局観光MICE推進室MICE戦略推進担当部長は「昨年の3月から京都駅に専用乗り場を設けて実証実験をしていましたが、利用者アンケートで専用のアプリがあれば良いとご要望があり、このアプリの導入をすることになりました。これによって外国人の方が快適に京都を観光してもらえるのではないかと思っています。またタクシーの認定基準は運転手と車両で認可を受けることが特徴です。運転手は翻訳アプリなどを使用するなどして最低限の意思疎通ができ、外国人の方を快適に目的地までお連れする為の接客ができることとしています。車両は従来の規定に加え、今年3月からUD車両またはワゴン車に限るとしており、さらに今回のアプリ導入が基準となっています。現在の認定数は運転者が170名、車両が101台で、法人26社、個人6団体と京都市内の業界全体で取り組んでいます」と、お披露目会の経緯を述べた。