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白タク行為は断固拒否!決議採択 兵庫県タクシー協会
兵庫県タクシー協会(吉川紀興会長)は6月29日、生田神社会館で平成29年度6月通常総会を開き、平成28年度事業報告、同財務諸表について審議、原案どおり承認するとともに、「国民の安全を脅かすとともに地方創生の担い手である地域公共交通の存在を危うくする『ライドシェア』と称する白タク行為を断固阻止する決議を採択した。
吉川会長は業界を取り巻く最近の情勢について述べた後「公共交通機関として安全確保が何より優先すべきだが、1昨年は死亡事故が多発、道交法による管理者責任を問う事態ともなっている。また県下では国家戦略特区で養父市がライドシェアの取り組みから一転して自家用自動車の有償利用等タクシー事業者が間に入った乗合タクシーの可能性も含め検討に入った。さらに神戸市とは地域公共交通活性化協議会を立ち上げ空白地帯のタクシー利用での生活支援を検討中である。ライドシェアに断固反対で兵庫県議会議長名での白タク行為容認の規制改革の自粛意見書を政府に提出する旨6月9日付で、議会で承認となった。利用者ニーズにそった乗りやすいタクシーを目指し、東京、名古屋、京都業界を参考に運賃改定と、UDタクシードライバー研修を今年度の重点課題としたい。また8月10日神戸市地域交通圏タクシー特定地域協議会の開催が決まり、適正化、活性化にも取り組む」とした。
来賓の大辻統・近運局自交部長は「関係自治体との連携強化、訪日外国人等インバウンドでの適格な対応、タクシーサービスの質の向上の3点をお願いしたい。進化するタクシーを目指して下さい。私どももしっかりサポートする」と要望した。