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運輸安全マネジメントセミナー開く 近運局
神戸運輸監理部(吉田稔部長)は9月21日〜22日、神戸海洋博物館ホールで運輸安全マネジメントセミナーを開催した。講師の森本英樹・運輸省大臣官房、運輸安全監理官付、主任運輸安全調査官が、第1日目は「運輸事業者における安全管理の進め方に関するガイドライン」、第2日目は「ヒヤリ・ハット情報の収集・活用法(リスク管理)の理解を深めるために」と題して講演した。

ガイドラインについては、PDCAサイクルの有効活動で、事業者内部に安全文化が構築・定着すること。安全重点施策では「安全第一・事故0」などの例はスローガンであって、施策ではない。具体的には「事故削減目標10件」などとした。その他、安全総合管理者の責務の重要性について述べ、経営トップが安全管理に責任を任せた以上、権限(お金の部分も)をある程度任せることであるともした。

ヒヤリ・ハットの情報収集・活用では、1つの重大事故の背景に29の軽微な事故、その背景には300の異常(ヒヤリ・ハット)の法則では、ヒヤリ・ハットを多数収集し、分数・整理および傾向分析で重大事故の未然防止策が見出される。さらにヒヤリ・ハットの下に潜在的リスクも指摘した。