自動車ニュース
年頭所感─一社 兵庫県自家用自動車協会連合会 会長 木下紘一
社会に貢献できる協会を目指して

新年あけましておめでとうございます。

皆様方におかれましては、清々しい新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
旧年中は、当連合会の業務推進に格別なご理解とご協力を賜りましたことに厚くお礼申し上げます。

さて、昨年の国内情勢を振り返りますと、好調な輸出に加え消費や設備投資も手堅く推移し、内外需の増加により雇用・所得環境の改善を背景に景気が回復したと言われております。

我々自家用自動車協会の存立の基盤となる自動車の保管場所現地調査件数につきましては、国内経済の回復から、自動車の販売台数が堅調に増加し、前年を上回る結果となりました。

しかしながら、自動車の平均使用年数が過去最高を更新するなど、買い替えサイクルの長期化や、若者の免許保有率低下、車離れ等、予断を許さない状況でありますが、消費者の購買意欲が高揚するよう、次世代自動車と呼ばれる電気自動車や自動運転自動車、更には、新たな運転支援システムの開発により、魅力あふれる安全な新型車の販売に期待したい所であります。

一方、自家用自動車協会の目的の一つである、交通安全対策について見てみますと、昨年11月末の県内における人身事故件数及び傷者数は減少しましたが、死者数は141人で5人増加するという極めて厳しい状況でありました。

依然として、全交通事故死者数の内、65歳以上の高齢者が半数以上を占め、その多くは道路横断中に発生しております。

夜間の出歩きは、明るい服装や反射材の利用を心がけ、夕暮れ時の運転は早めのライト点灯を実施するなど、歩行者、運転者共に思いやりの心を持って交通事故防止に努めていただきたいものであります。

また、高齢運転者による悲惨な交通事故や、悪質な飲酒運転による交通事故が多発しており、その防止対策が喫緊の課題となっております。

この様な交通事故情勢を踏まえ、悲惨な交通事故を1件でも減少させるため、本年も引き続き、安心・安全・快適な交通社会の実現を目指し、地区自家用自動車協会との連携強化を図り、関係機関・団体のご指導ご協力を得ながら、社会に貢献できる協会としての役割を果たす所存でありますので、皆様のより一層のご理解とご協力をお願い申し上げます。

最後になりましたが、本年が皆様方にとりまして、幸多き年となりますよう心から祈念いたしまして年頭のご挨拶とさせていただきます。