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年頭所感─JL連合会 会長 迫慎二
新年あけましておめでとうございます。

旧年中は、国土交通省、経済産業省、総務省、厚生労働省、環境省、全国中小企業団体中央会を初めとする関係省庁、諸団体様には大変御世話になり心より厚く御礼を申し上げます。

さて、戌年ですね。戌年は「真面目で勤勉、努力家であるということから縁起いい!」とされ協調性と柔軟性を併せ持ち困難な状況でもやり遂げるという意味もあります。

昨年衆議院が解散し、第四次安倍内閣が発足して5年経ちました。デフレ不況から脱却し日本経済を強くするのが最大のテーマでマクロ的には状況は良くなっていますが、アベノミクスの効果が全国の私達業界に未だ届いた実感がありません。政府は「一億総活躍社会」を掲げ、少子高齢化の流れに歯止めをかけ、誰もが活躍できる社会の実現に向け、「働き方改革」を一層推し進めるとしております。私達業界は「人材不足・人件費高騰」など悩んでいる中、政府は人材を確保するためにも適性運賃収受出来る取引環境に改善すること、下請け多層構造の問題解決に向けて業界、荷主に向けて改善の働き掛けを急務とし促して頂きました。

地域の経済が活性化するのか、新たな景気回復に向けて地方創生政策を含めての舵取りに対する期待感と不安感が一喜一憂する状況と思われ、これからが本当の正念場であると思っております。昨年に新約款が運用され作業内容が明確化され荷主との協議が行う整えが生まれてきました。その中におきまして、自然災害が続き復興へのさらなる加速の期待をしております。

昨年、会長という大役を仰せつかり半年が経ちました。就任時には皆様から活気あるご声援を頂きご期待に沿えるよう決意をあらたにした次第です。来年2月には創立30周年に向けて新たな気持ちで一杯です。本会は、前会長である加藤相談役はじめ先人達皆様のご苦労の賜であり、心より感謝し、物流事業に携わる私たちには国民生活を根底から支えるという使命と誇りを持ち、とてつもなく大きな責任・責務があるものと自覚致しております。

本年は「新しいことにスピーディーに挑戦すること」を念頭にし、「壁を打ち破る」気持ちでJL連合会の良いところをさらなる加速をさせてほしいと望んでおります。

そしてJL独自の認証制度が今年で6年目を迎えることとなりました。さらなる『物流品質を向上させ我々が生き残りをかける』ための一つの手段として、事業者各々が考え自ら研鑽を高め、使命を達成する事が自他ともに業績向上でき、社会貢献や社会的信頼も高まるものと考えます。会員及び地域本部の研修会等では、これら各種認証の取得に向けた内容も開催しております。

また、奨学生制度も5年目となり皆様のご支援・ご協力が若者達に向け業界に興味を抱けるよう会員、組合員の皆様と一体となり物流業の健全な発展に資するように努めて参りたいと存じます。

その様な中で、行政との更なる連携を図り、関係省庁の行政指導も遵守しながら一層の連帯を強化し、自助努力で頑張って来た私達が報われるように頑張っていきたいと思います。日本の経済は、物流があってこそ、人間の体でいえば血液と一緒です。皆様をはじめご家族の皆様が健康で、充実した1年を過ごせますように、また充実した仕事を通して、JL連合会をより一層盛りたててくださいますように心から御願い申し上げます。

本年も引き続きご指導ご鞭撻の程宜しくお願い申し上げます。