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交通環境教育プログラムを開催ー神戸運輸監理部
1 月12 日、神戸運輸監理部は神戸大学と連携し、学生を対象とした「交通環境教育プログラム」を開催した。物流分野の環境問題等様々な課題について、若い人材に関心を持ってもらうことを目的とし、今回で6回目の開催となる。今回のプログラムは株式会社フェリシモ・エスパスフェリシモ(神戸市須磨区)で行われ、神戸大学から17 名の学生が参加した。

冒頭に今回会場となったフェリシモの会社説明が行われ、会社の沿革のほか、主力である自社ブランドのアパレル商品・雑貨などのダイレクト販売事業や、災害復興支援をはじめとした社会貢献活動などが紹介された。

次に施設見学へと移り、伝票の自動仕分け設備や梱包の現場などを見学し、受注から発送までのオペレーションを体感した。同社の物流拠点であるエスパスフェリシモは、物流子会社である株式会社LOCCOによって運営されており、のべ1,000 人超が勤める大規模施設だ。膨大な量の注文をさばくため、効率化されたスピーディーなオペレーションが確立されており、そうした一連の流れを体験した学生からは、「力仕事の作業が自動化されることで、力の無い人でも仕事ができるので、物流の仕事のイメージが変わった」などの感想が寄せられた。

つづいて、LOCCOの山添秀世代表取締役が、「物流の効率化のための仕組みと環境低減」を目的として取り組みを進める、次世代型宅配ロッカーを用い「LOCCOシステム」について基調講演を行った。スマホのアプリで施錠開錠や決済を行うことで、ロッカー本体を低価格化し、場所に応じたロッカーの構成で設置する。そうすることで、利用者の利便性向上をもたらすのみならず、ロッカーTO ロッカーの流通網で集荷の効率化や不在再配達を無くすなどのメリットが期待できるという。

講演の後、学生が3 班に分かれ「LOCCO システム」の問題点と普及のためのアイデアなどをグループ討議し、セキュリティ面やコスト面など、さまざまな視点から意見を交換した。