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「やぶくる」「UBERアプリ」など、新しい取り組みがスタート
兵庫県タクシー協会(吉川紀興会長)は5月22日、兵庫県タクシー会館で常任理事会を開いた。 

吉川会長は冒頭挨拶で、新技術やビジネスモデルを創出のため、対象となる規制が適用されない環境で社会実験的な実証を行うサンドボックスの制度について触れた。また、運賃改定について「平成31年の10月1日に向けて取り組む。高くすればいいというものではない」と述べた。他にも、乗務員の資質向上について、「乗務員が高齢化してくる。タクシーは安全・安心だと思ってもらう必要がある。ライドシェアにシフトしていかないように、マナー向上に取り組んでもらいたい」と話した。

養父市で5月26日に開始された「やぶくる」について、議題に上がった。「やぶくる」は国家戦略特区による道路運送法の特例を活用した新たな自家用有償旅客運送事業。地域住民がドライバーとなり、自家用車で有料運送を行う。全但タクシー、あいあいタクシー、丸八観光タクシーのタクシー会社の他、観光協会や地域住民、行政らが立ち上げたNPO法人マイカー運送ネットワークが運営する。

他には、2018年の夏より淡路島で米国の配車大手ウーバー・テクノロジーズの配車アプリを活用したタクシー配車の実証実験が開始されることが報告された。実証実験は兵庫県淡路県民局が主体となり、淡路島のタクシー会社、全12社に参画を促す。タクシー事業者には「UBERアプリ」を搭載したタブレットが導入され、利用者はスマートフォンの「UBERアプリ」を使って配車可能なタクシーを選択して利用する。実験は、2019年3月31日まで行われる。

また、神戸・阪神間でのタクシー運賃改定については、平成31年10月の消費税率引き上げに合わせた改定が行われることが議論された。