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神戸観光局 第29回タクシーマナー向上推進会議開く

(一財)神戸観光局
タクシーマナー向上、観光局もモニター調査実施へ
第29回タクシーマナー向上推進会議


(一財)神戸観光局は8月29日、三宮研修センターで第29回タクシーマナー向上推進会議を開いた。当会議は法人・個人タクシー団体、観光関係機関等で構成され、タクシーのサービス・マナーの向上を目的としている。

市邉裕喜・神戸観光局観光部担当部長は「平成29年は年間3,933万人という過去最高の観光入り込み客が神戸を訪れた。開港150周年の関連イベント、メリケンパークのリニューアルなどが好調だった要因。インバウンドについては、韓国人観光客の増加があり、一昨年より10万人増の134万人」と報告した。一方、「これまで以上に都市間の競争が激しくなり、タクシーのマナー向上を含めた『おもてなし』の重要性もますます高まっている。是非、有意義な会議にしたい」とあいさつした。

その後、観光局に寄せられたタクシーに関する苦情について審議した。「新神戸駅からの短距離でドライバーから怒鳴りつけられた」などの具体的な事例が取り上げられ、五十嵐一俊・兵庫県タクシー協会神戸阪神間支部長は「苦情に挙がるのは一部の乗務員の事例とはいえ、非常に恥ずかしい思いだ。9月1日から新神戸駅でモニタリング調査を実施し、(1)乗車時のあいさつ、(2)行先の確認、(3)降車時のあいさつ、(4)忘れ物の確認、(5)笑顔、以上5つの基本的な接客姿勢を3つ以上達成できていなければ処分の対象とする。厳しい姿勢でマナー向上に取り組んでいく」と述べた。

平成30年度の取り組みについて、神戸観光局でも独自にタクシーマナーモニター調査を三ノ宮駅・新神戸駅周辺で実施すると報告した。期間は10月中旬から11月中旬の1カ月間で、調査結果の詳細データはタクシーサービスセンターと当会議に提供し、今後の指導に活用してほしいとの意向を示した。そのほか10月3日の「KOBE観光の日」に合わせ、ドライバーへの啓発運動として「おもてなし向上キャンペーン」を実施する計画で、タクシー協会も同日に神戸阪神間の主要駅などで街頭キャンペーンを行う方針。