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災害を乗り越え、インバウンド 施策で近畿圏の活性化を
近畿運輸局長と大阪府下の自動車関係団体、懇談会を開く

八木一夫・近畿運輸局長と大阪府下の自動車関係団体長との懇談会が10月2日、大阪市中央区の大阪キャッスルホテルで開かれた。団体を代表して桝元政明・大阪自動車会議所会長(大阪バス協会会長)は「八木局長は、近畿は初めての勤務とのことですが、本省においては自動車業務関係をはじめ、航空、海上保安、港湾等と幅広い部門でその手腕をあますところなく発揮されたと聞き及んでおり、そのような行政のオーソリティを局長にお迎えでき、心より歓迎申し上げます。国内の景気は緩やかに回復傾向にあると言われるが、関西の景気は実感がなく、特に若い人が少なく、労働者不足が顕在化するなど依然として厳しい経営環境下におかれております。このような中で、自動車業界関係団体はそれぞれが抱える課題の改善と解決に向けて、国土交通省のご指導、ご支援を受けながら国民生活の向上、業界団体の発展のために努力を続けております。八木局長には、各団体の現状をお聞き取りいただき、自動車関団体への理解を深めていただくと同時にご指導をよろしくお願いいたします」と歓迎の挨拶を述べた。

これを受けて八木局長は「8月に着任し、2カ月、近畿が好きになりつつあります。ここに来て多くの災害が発生しております。運輸業界では自身も被害を受けて、物資の緊急輸送や深夜の輸送等にも活躍されておられます。全国的な関心事となった関西空港の被害で、鉄道が無いなか、バスによる代替輸送には深く感謝申し上げたい。来て早々、災害にあったが、一方で災害は交通業界にとって大きな活躍の場で、これに対する対応も変わってくる。そこに新たなビジネスとか対応が必要かとも思う。近畿圏はインバウンドを中心に観光事業が盛り上がっている。いち早く対応して全体を盛り上げていく必要がある。自動車関係業界は国民生活の基盤を支える重要な分野です。原則は安全、安心です。

その上で今起きている業界の個別問題とご意見をお聞きして近畿運輸局として最大限の努力をし、近畿全体を盛り上げて参りたい」と抱負を語った。

このあと各団体と懇談に入った。なお、当日の懇談会には、近運局から猶野喬・自動車技術安全部長、福元稔・大阪運輸支局長、田川信之・大阪運輸支局次長、林成久・なにわ自動車検査登録事務所長、今藏雅幸・和泉自動車検査登録事務所長、稲澤文啓・大阪運輸支局主席運輸企画専門官(総務企画担当)が陪席。