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女性登用のポジティブアクションをー人権啓発研修会を開催
兵庫運輸業界人権問題推進連絡会主催の人権啓発研修会が、12月6日、講師に兵庫県人権啓発協会の高田光裕氏を迎え開かれた。

講演に先立って主催者を代表して主催者を代表して、吉川紀興・兵庫県タクシー協会会長は開会にあたり「特に今回は女性の人権について講演を頂くが、就労や大学医学部の女性差別の問題等、まさに時宜を得たものと思う。職場で人権に対して正しい理解と認識に取り組まれるよう願います」と挨拶。次に成久博康・兵庫陸運部長も「今年は世界人権宣言から70周年の節目の年でもあります。毎年12月6日から1週間を人権週間として我が国では取り組んでおります。人間が人間らしく生きる権利、他人への思いやりの心で接することを仕事、日常生活で送ってほしい」と述べた。

「芝に歩む人生」〜「あした咲く」を使って〜の啓発ビデオ視聴の後、高田氏の講演があった。氏は「人権は『気づき』である。この中で育まれる。女性差別には社会構造があり、政治経済への意思決定が低いことがある。女性の参画が少ない。同一労働、同一賃金と言っても男性の7割位であるのが現状。女性登用のポジティブアクションが必要」と話した。また障害者差別解消法について関連して「補助犬を連れてタクシーを待つ障害者を乗車拒否するタクシーがある。補助犬は非常に訓練されており、車内を汚したりシーツを汚したりしない」とタクシーに要望もした。