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観光型高速クルーザーの開発着手 2020年に向け周遊ルート構
西日本旅客鉄道株式会社および瀬戸内海汽船株式会社は、瀬戸内が多数の観光客を集める一大周遊エリアになることを目指し、2020年夏をめどに、これまでになかった観光型高速クルーザーを開発・導入し、また鉄道と船舶を組み合わせた新たな観光周遊ルートの構築、発展に着手することを5月8日付で発表した。
開発されるのは島々の観光地を効率的にまわりながらも、瀬戸内の美しさを贅沢に楽しめる観光型高速クルーザー。定員は旅行会社によるチャーターにも適した90人程度で、外国人観光客向けの船内案内設備も充実させる。海上周遊ルートは両社が2018年、2019年に実施する「せとうち島たびクルーズ」の立寄港をベースとし、基本ルートの検討を進めている。その他、旅行会社などのニーズにも対応し、瀬戸内海での貸切運用を主に検討中だ。
また両社および国土交通省中国運輸局は、瀬戸内海およびその周辺エリアへの観光誘客拡大に向けて、地域関係者相互の連携により、魅力ある海事観光コンテンツの開発、受け入れ環境の整備および情報発信の機運を醸成、促進することを目的として、「せとうちエリアの海事観光の振興に向けた連携協力に関する協定」を締結した。「海事観光の振興」をテーマにした官民の協定書の締結は国内初となる。船の建造にあたっては、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構が2018年度に創設した「国内クルーズ船」の共有建造制度を初めて活用する方向で調整を進めている。